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天火 ~ 廻りはじめた音 ~ 5
──行かなくちゃ!
踏み出すの!!
ラシュフェーニカが“ソノ場から”くるりと反転する。
ドレスの長い裾が翻り、美しく可憐な彼女を、強い意志が溢れた彼女をしなやかに映した。
部屋の出口へと向かって大きく回るソノ姿は、桃色の長い髪と長いドレスの裾がふわりと舞い上がって、まるで飛び立つ鳥のようだった。
今にも力強く羽撃たかんとする、飛び立とうとする鳥のようだった。
「私は前に進む──!
明様の許へ…!!」
部屋の松明が、ラシュフェーニカに夕焼けの色と同じ──朱茜日の色の光をかける。
月の光と朱茜日色の光に照らされる彼女の姿とソノ表情には、もう迷いも憂いもなく。
静かで上品でありながら、力強い姿を映していた。
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