前へ目次 次へ 34/127 動き出す歯車と古からの決意 14 「もしも…、」 ラシュフェーニカが口を開く。 「もしも、ソノ場にカグヤ様がいらっしゃられたのなら…。 《水ノ宮》はカグヤ様に血を見せない為に、洗い流したのかもしれません。 カグヤ様は血や傷跡を強く恐れ、悲しまれる。 だから、《水ノ宮》は──」 ラシュフェーニカがカグヤの願いによって設けられた桃色の置物を見つめる。 周りでは役人達が世話しなく動き、各々に部屋から駆け足で出て行くところだった。 「誰かと…、争った跡……──」 。