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動き出す歯車と古からの決意 8
「ありがとう…!
風蘭!!」
ラシュフェーニカが泣きそうな声と表情で言う。
止まっていた歯車が音を立てて動き出し、それぞれの想いと祈りが天に昇るように全員の口から出る言葉に安定と力強さが戻った。
ソレはまさに一筋の光から恵まれた、希望の光であった。
もうソノ場の何処にも、重苦しく暗い、それでいてピリピリとした空気はなかった。
「そうよ…っ、十八代目カグヤ様は人間ではなく、グラムヴィル!
だから“星ノ六角石──光科魔金”は、神殿前の血の跡に反応しなかった!!
グラムヴィルの血の跡──光科水液((こうかすいえき) 人でいう血液にあたるモノで、薄紅色をしている液体)なら、光科魔金を近づけたら発光して煌くもの!!
だから…っ!」
ラシュフェーニカはそう本来の力強さで大きな声で言い、ユエイの方を見る。
ユエイは力強く笑み、力強く頷いた。
「神殿前のアノ地は、明様のモノではありませんわ!!
アノ方はグラムヴィル!
コノ星──ソエユと神々の恵みによって生まれた、グラムヴィル達の一人!!
だから神殿前の血に、光科魔金は反応しなかった…!!
アレはグラムヴィルの血ではなかったから!!」




