25/127
動き出す歯車と古からの決意 5
──バン!!
重苦しい何かが辺りを包み込み、ただただ静寂のみが身を包む、異様な肌に纏う何か。
ソノ場に居た誰もがソレを感じて、誰もが口を開かぬ中わ部屋の外から走って来る鈴の音が耳につき、次いで部屋の扉は大きな音と共に勢いよく開かれた。
部屋中の目という目が一斉に、開かれた扉とソコに息を切らして立つ者に向けられる。
扉を開いた者は、髪に結わえた鈴を、息のあがった体が揺れる度に揺らして涼やかな音をたてた。
「…会議中、ノックもせず押し入り、申し訳ありません…!
至急、報告したいことが御座います!!
私は《火ノ宮》様の補佐と《風ノ宮》様の準補佐を務めさせて頂いております、
風蘭 李来(ファウラン・リャーライ(リライ フウランとも))でございます…っ!」
早口でまくし立てるように話す、短い髪を二つに結わえた少女。
部屋中の視線は、一直線に風蘭にへと集まっていた。
誰かの小さく、「風蘭…?」と呼んだ声を合図に、風蘭は話し始めた。




