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心配する支える手 4
ユエイの強い口調に、役人の娘は押し黙る。
少しすると背を向けて、木々の間に見える大きな館の方へと歩いて行った。
「きつく言って悪かったね…、アンタもあれ以来バタバタしてるってのに」
ユエイが役人の娘に聞こえる声量でそう言うと、役人の娘の後ろ姿を見送って、神殿の方へと体を向ける。
「カグヤ様…、一体どこへ…。
ラシュフェーニカ、アタシゃあ同じ《四自然神》の一人として、アンタが心配だよ…」
空にポツリと落ちるソノ呟きは、誰にも聞こえることなく風にさらわれるように消えて行った…。
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