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片恋円舞曲 第一巻 少女、飛翔  作者: 桐夜 白
悲しみに埋もれる火
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悲しみに埋もれる火 6

ラシュフェーニカが扉に手をかける。

しかし触れては手を下ろし、また扉に手をかけて、また下ろす日々。

アノ日以来、ラシュフェーニカは止まったまま、動けないでいた。




「アノ日…、一体何が在ったのですか…、カグヤ様──っ」




ラシュフェーニカの悲しそうな声が、震えて静かに空間に響く。




「何処へ行ってしまわれたのですか…っ」




震えた声に嗚咽が混じると、ラシュフェーニカは(たま)らず膝が崩れてしゃがみ込んでしまう。

ラシュフェーニカの止まったままの歯車が、動く気配はなかった…。





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