103/127
隠されし歴史 5
天空ノ巫女──カグヤは、女神──イサナの神託によって生まれる。
初代──トゥィトは、女神──イサナの神託によって初代 天空ノ巫女として降り立った。
そして民を導き、ムーランカはソレを護った。
“天空ノ巫女──カグヤに、“奴等”の手が及ばないように──”
「“奴等”…?」
ラシュフェーニカから紡がれる話に出た言葉。
“奴等”という名を聞いて、場に困惑が走る。
誰も、知らないという風であった。
━━かつて世界が滅びの危機に瀕した際、ソノ時代、世界は争いと破壊の時代と称された、今は“旧時代”と呼ばれる時代だった。
ロボットを兵器として使い、武器を生み、国と国とで大きな争いを起こし、飢餓や貧困も大きかった時代…。
まだ世界が、三つの大陸に分かれる前の、海の上に幾つも大陸があった時代のことである。
民は争った。
己が欲の為に…。
そしてソレを裏から手引きしていた者達が居た。
ソレが、“奴等”と呼ばれる者達である。




