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悲しみに埋もれる火 4
何が在ったのか分からない。
ソレが率直な感想であった。
ラシュフェーニカが眼下の街を見つめる。
ソノ紫色の瞳から、大粒の涙が零れた。
ラシュフェーニカが顔を手で覆って俯き、その場にしゃがみこんだ。
*
悲しみの大きな海。
暗く深い深海。
ただ寂しいと、悲しいと、身を包む想い。
誰に助けを求めても、誰にソノ手を伸ばしても、決して触れることはできない…。
こんな想いをもうずっとするのには、疲れた…。
そう、壊れそうに心の傷の深さを表情に出して、涙を流して言った少年の姿が、脳裏に過ぎった。
とても悲しそうに、とても苦しそうに、泣いて笑むソノ少年は、日々、心を壊していった…。
精神的自傷行為が癖だったのが、見ていて一番辛かった。
言葉に表せない程の深い傷。
一体どれだけの想いと痛みを、抱えて生きてきたのだろう。
そっと手を伸ばして、アナタを包み込めたら…、と。
そっと腕を伸ばして、アナタを抱きしめられたら…、と。
一体何度、…何度想っただろう。




