表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界旅物語  作者: VelSepia
1章 ☆★アールベロ復活!?★☆
9/26

8話 忙しいスケジュール

遅くなりました。

 さて、今日のスケジュールはウルフガーターとの対談で埋まりそうな気がする。


 まあ、どうせすることがないから良いけどね。


 けど、2日後はシャーヴェル族と会う日で、3日後はリザードマン達が『アールベロ』へ来る日だ。


 明日は今の所予定入ってないから、楽にできるかな。


 と、もうすぐ、広場だ。

 そこに、衛兵ウルフガーターと長が居る。

 ワードック達には近づかない様に言った。

 先手は僕が打った。


 [良かったら、君達ウルフガーター族この街で暮らさないか?]


 すると、長以外はとても驚いた顔をしている。

 すると長は


 《予想はしておったが、ほんとに聞かれるとはな。ちなみに、決まりとかはあるのか?》


 [勿論ある。でも、悪くはないはずだ。]

 1体の衛兵ウルフガーターが言う。


 《ヴォルダヴィア様どうしましょう?》


 長は


 《具体的な内容を聞いてからだな。》


 ウルフガーターには名前があるのか?


 [具体的な内容は言うよ。まず1つ、人を攻撃してはいけない。まあ、見たら直ぐに報告することだね。2つ、御飯は絶対に街内で食べる事。ちなみに、ワードック達と僕は、全員同じ場所で食べてるよ。ウルフガーター達は僕らと同じ場所とは言わないから、街内であれば何処でもいいよ。]

 [悪さをしたら、罰はあるからね。]


 《飯は絶対か?》


 [絶対ではないが、飯が全体に行き渡ってるかわかるようにしたいからね。]


 《何故だ?》


 [僕は、全員に同じ生活をしてもらいたいと思っているからね。仲間はずれは嫌なんだ。]


 《そうか、仲間思いから来た規律か。》


 [そういうわけです。]


 《それとだが、我らウルフガーター族は衛兵クラスまで強くならないと、獣語しか話せない。だから、戦いの経験を積む必要があるのだ。そのことに関しては規制はなしでいいか?》


 [基本はなしでいいよ、ただし、人は厳禁。逆恨みとかもあると思うし、危険だから。]


 《そうか、一応そこまで考えているのか。》


 [戦力もあんまり集まってないからっていうのと、戦いってあんまし好きじゃないから、だね]


 《そうか、我らがあれだけ弄ばれたのに戦力がないと仰るか。》


 [ごめんね。馬鹿にしてるわけじゃないんだよ。]


 《わかっておる。我等これでもランクが4と低いからな。》


 [あ、すいません。ランクって何ですか?]


 《知らないのか?我等みたいなモンスターは1〜10までのランクに分けられるんだよ。》


 [そうか、その情報は?]


 《たまに冒険者という輩が来るのでね。倒したあと囲って色々と聞いてるよ。》


 [結構エグいんだね。]


 《向こうも殺す気で来てるからな。これぐらいどうってことない。》


 [そうだね。世の中弱肉強食。強いものが生き残るんだ。]


 《そう言う事だ。ちなみにいうと、貴方は8位はある。》


 《ヴォルダヴィア様それは言い過ぎでは?》


 《ヴォリア先月来た戦士で6だったのだぞ、しかし激闘の末、我等が勝った。けれど今回は動かず、独りで我等を戦闘不能まで持っていかれた。》


 《そうでした。ヴォルダヴィア様》


 [そうだったのか、厳しい世の中だ。]


 《これでも生きて行く事が出来るので、ましな物ですよ。》


 《ヴォルダヴィア様確かシャーヴェル族は人間に捕まると奴隷になるんでしたっけ?》


 《高くつくと言っていたな。》


 [そっか、奴隷制もあるのか。じゃあ、無理にでもここに誘うべきかな。]


 《他族のことには我等は口出しせんよ。》


 [分かった。話がそれたが、ここへの移住どうする?]


 《そうであったな。ここへの移住は是非お願いしたい。》


 《このヴォルダヴィアの名に誓い問題は起こさせない。》


 《ヴォリア、ヴィリア、ヴァビル、ヴェーヌ、ヴォーヴィルア、ヴェルヴ、ヴィアル、ヴィクス、ヴェキュル、ラヴィエル。我等も名に誓い貴方に忠誠を尽くします。》


 [ありがと、ウルフガーター達は名前があるんだね。]


 《上位のものだけです。》


 [良いじゃんそれでも。]


 《そうでしょうか?》


 [ワードックは一切名が無かったからね。]


 《さようですか。実際あってもなくても変わらないのが現実です。》


 [そっか。っと、話長くなってごめんね。今日は一先ずこれで終わりにしよっか。]


 《とんでもない!こちらこそ貴重な時間を頂いて……》


 [ははっ。とりあえず今日は、狩りとかして食事して寝るみたいな感じでいいよ。]


 《了解した。》


 [じゃ、またね。]


 《では。》


 これで、ウルフガーター族はこの街の一員だな。

 話し合いも結構疲れるもんだ。

 ちょうど昼ぐらいだから、集会所へ行ってみんなとご飯でも食べようかな。


 集会所と言う名の広場についた頃、キュウビに異変が起きた。

 急に赤いオーラを放ち始め、徐々に青、黄、黒、茶、緑、白、紫、薄緑と言う感じに、9色になった。


 急遽回れ右をして、自分の家へとダッシュする。

 肉体強化があるおかげか、速度が60キロでてたような?


 今はそんなこと考えてる場合じゃない!!


 家に着き、直ぐにベッドにキュウビを横たえる。


 すると、放っていたオーラが増大した。

 何が何だかわからない僕は集会所へ戻り、ワードックロードのレミリスのところに行き、事情を説明し、先に家へ向かってもらう。


 僕は、その後、ウルフガーターの長、ヴォルダヴィアのところに向かい。

 さっきと同じように、事情を説明して共に家に向かう。


 ウルフガーターも足が早く、5分程で家に着き、診てもらう。



 数分観察した結果、返ってきた言葉は、


 《これは、進化の途中。》


 進化か、

 [進化に条件とかあるのか?]


 《条件はひとつだけだ、体内魔力の増大。だがこれは、周りに増大な魔力を持つ者、物がいるか、魔素の濃い所に居続ける。これが一般的なものだ。》


 今回は前者であるらしい。

 誰だろ、と思っていると、ヴォルダヴィアとレミリスにジト目で見られたので、えっ僕?!と驚いた。

 異常な程の魔力を宿しているのに……


 などとぼやいているのは聞かなかった事にしよう……

 まあ、進化はこのまま寝かせていれば完了するとの事。


 ただ、たまに進化後訳がわからず、暴走する個体がいるのだとか。

 念のため、レミリスには僕の分のご飯を持ってきてもらう事にして、このままキュウビを見守る事にする。

 すると、赤のオーラが薄くなってきて、どうしたんだろうと思っていると、尻尾が増えているのが見えた。

 まさか、ホントにキュウビになっちゃうのか!?

 そんなつもりでつけたわけじゃなかったのに。

 ご飯を食べながら、成り行きを見ていた。



 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 数時間経った。


 今では、9本の尻尾がはえ、身体が以前の5倍。

 約2メートル。

 しかし、9本目の尻尾がはえてから、1時間は経っている筈なのに一向に起きる気配はない。

 後ろで見ていたヴォルダヴィアとレミリスも心配そうに見ている。

 その後、夜になっても起きないから、ずっと見守ってる。

 ご飯時なのに集会所に僕が来ない事を気にして、ワードック達が集まってきた。


 ウルフガーター達はヴォルダヴィアが帰って来ないので、臭いを追ってここまで来たらしい。


 今では、この街の住民全員が僕の家の周りに集結している。

 そして、ついにキュウビが目を覚ました。


 目を覚まして暴れるということはなかったので、僕とヴォルダヴィア、レミリスは肩の力を抜き、安心した顔になった。


 キュウビは目を覚ますなり《お腹すいた》


 と、いうものだから、僕達3人はやれやれと顔を合わせた。

 それからは、僕とワードック、ウルフガーター全員で集会所に行き、宴という形になった。


 結局、疲れてるのに寝れないんだ……ね。

感想・誤字脱字報告など待ってます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ