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異世界旅物語  作者: VelSepia
1章 ☆★アールベロ復活!?★☆
8/26

7話 突然の戦闘と新住民!?

無事に更新出来ました。

 それから、3日平和な日が続いたのだが、今日朝から面倒なことが起きていた。

 それは、ワードック達が元々住んでいた村の跡地で見かけたものらしい。

 その、見かけたものとは………

 ウルフガーター

 普通の(ウルフ)と違い、魔法も使ってくるのだという。

 例えば、口から、氷、火、雷、のブレス。

 身体に火、雷を纏い、突進してくるなど。

 ただし、魔法無しではワードックのパーティーには敵わない。

 あくまでも魔法無しの場合だ。

 さらに、相手がウルフガーター1体であった時だ。

 けれど、ウルフガーターが個体で行動する事は、絶対に無い。

 その為、見たら逃げろ。

 と言われる程だ。


 そして、その言葉道理に逃げて来たのが、3つのパーティーだ。

 彼らの予想だと、臭を追ってここまで来る可能性があるという。

 森に入ると、奴等を撃退するなど不可能。

 と言われ、対処法を会議を行い決める事にした。

 まあ、当たり前だけど、僕が出る前提で。

 数分後、出向くメンバーは、僕、ワードックリーダーのルーフェア、リミューズ、そして、リザードマンの2人

 戦闘になった際は、僕が先頭で、リザードマンが中堅、ワードックリーダーが後衛という配置だ。

 作戦をいろいろと話しながら歩いて向っていると、途中で遠吠えが聞こえて来たので、少し急ぐ事にした。




 そして、着いた頃には、ウルフガーターと何かが戦っていて、それを見ていたワードックリーダーが、あれはシャーヴェル族の戦士達だ。

 と、呟いたので、誰だそれは?

 と聞くと、猫系の一族だそうだ。

 さらに聞くと、女性しかいない珍しい一族らしい。

 女性しかいない理由が、亜人には珍しい、長寿の種族だからということらしい。

 ただ、戦闘は好まない性格が多い為、戦力が無く、戦闘になっても勝てないらしい。


 それだけ聞いた僕は、弓を構え、1射放つ

 その矢が1体のウルフガーターに当たると、こちらを確認し、遠吠えを上げた。

 思っていた通り、遠吠えが敵を見つけた合図なのだろう。




 それからというのも、

 シャーヴェル族のところには、僕が盾魔法を張っておいたので、全く問題はないだろう。


 だから、安心して目の前の敵に集中した。

 殺すのは本意ではないから、動けなくするのを目的に、頑張ってる。

 氷の壁を多数創り、走って来るウルフガーターの目の前に、小さめの盾を出現させ、衝突させる事で無力化して来たのも、流石に同じ手は何度も効かないのか、警戒しながら走って来る。

 これからが、本当の戦いか。

 ウルフガーターの群れは、最初見た限りでは800匹を超えていた。

 今では、盾があるから見えにくいけれど、600匹くらいだろう

 殺さないように、と決めたが、大きい傷をつけると治癒魔法など使えないから、無力化するのは至難の業だ。

 水魔法を使っても無力化は期待出来ない。

 雷魔法は一歩間違えたら即死させてしまう。

 土魔法も使い方によっては即死させてしまう。

 火魔法は、どう考えても無力化するのに向いてない。

 草魔法が無力化に一番むいているけれど、相手は火を纏う事が出来る。


 光魔法は、使えるけれど、魔力の消費が激しい。

 闇魔法は、火力が大き過ぎるからだめだ。


 あ、ちなみに、魔力の説明いるかな?

 って、誰に言ったんだろ。

 とりあえず、説明するね。




 魔力と言うのは、身体に貯められた魔素が変化したものだ。

 つまり、大気中の魔素が身体に入り、魔素が形を変えた物だ。

 ついでだが、魔素と魔力では質が違っていて、魔力は魔素の10倍の純度になるのだとか。

 純度が高い方が威力が強くなる。

 ただし、付与系の魔法の場合は、付与時間が増すようだ。

 それに、人により貯めることの出来る魔力は違うという。

 それは、体質などが関係してくるが、それを知らず魔力量を増やしすぎると、身体が魔力に侵食され、魔法生物となり果ててしまう。

 こうなるのは、魔法使いになったばかりの新人が殆どだという。


 最大魔力量はある道具で計ることが出来るらしいけれど、名前はまだ一般には明かされていないらしい。

 とりあえず、説明はここまでかな?

 あ、重要な事を忘れていた。

 最大魔力量を増やすことも出来るそうだが、その為には貯めた魔力を全て放出する事だという。

 つまり、死ね

 ということだ。

 どういう事だ!って?

 それはそうだよ。

 人には魔力が微量ながらも有り、魔力があることで重力という超重量に耐えられているのだから。

 ついでだけど、この世界は、地球より、90倍の重力がかかっているという。

 考えるだけでぞっとするよ。

 ぺっしゃんこにならない理由が魔力と言うことで、それが無くなるということが死を意味するわけ。

 分かったかな?

 わからなかったら、ごめんね!

 とりあえず説明は、終了

 戦闘に戻ろう。



 邪魔な氷柱を破壊し、

 右に闇属性の鞭。

 左に水属性の鞭を出現させた。

 魔法で作った物だ。

 手で持ってるんじゃないからね。

 地面から生えてるんだよ。

 その方が色々と都合がいいから。

 それに、打撃攻撃でなく、魔法攻撃だから、透き通った綺麗な色が光によって反射している。

 なんでこの属性をチョイスしたのかは聞かないで………


 ただ、振り回すだけでも、当てる事は出来るだろう。

 けれど、避けられる事も考えておかないといけない。

 どうしたものか、とりあえず右手。

 闇属性の方を縦横無尽に振り回す。

 やはり避けられるけど、中に浮くと何も出来ないのは、いいチャンスだ。

 次々と当てていった。

 しかし、魔法攻撃ではダメージが少ないらしく、効果的ではない。

 このまま闇属性で攻撃するのもめんどくさいので、消滅させ、雷魔法で鞭を創り出す。

 水と雷の相性のいい属性を駆使して、無力化をするのが最も効果的だとみた。

 と、鞭を振り回し、水属性の鞭を当てたあと、雷属性の鞭を当てることで、効率良くウルフガーターを無力化していった。

 痺れて大半は起き上がれない。

 だが、何度かくらってやっと痺れが効く個体も居るから、油断は出来ない。

 そして、他の個体より明らかに大きい個体が10体、それより大きいのが1体。

 1番大きいのが、リーダーで、他が衛兵ウルフというところか。

 こいつらが出てきた事で、ウルフガーターが左右に除け、通り道を空けた。

 ついに、

 強いのが出てきた。

 小さいウルフガーターは僕らを逃がすまいと円形に並び始めた。

 まあ、逃げる気なんてサラサラないけどね。

 そして、僕と数メートル離れた所に止まり、


 《そなたの後ろに控えているのはワードックであろう?》


 [そうだけど、何?]


 《ほう、我と会話が出来る(ヒューマン)とな。まあ、気にせずともそういう人は探せば居るだろう。》


 [で、結局何を聞きたいわけ?]


 《そう急かすな。我が問いたいのは、何故村が越したあとなのかというのと、その越した筈のワードックがヒューマンと一緒にいるのか。更には、リザードマンまで。》


 [聞くことが多いな。まあ、簡単に言うとワードックはより豊かな場所に移った。僕と一緒にいるのは、僕が街の王だから、リザードマンが一緒にいるのは、長を倒し僕が長となったから。だ。]


 《そうか、ということは、お前を倒せば我が頂点か。》


 [そうだが、倒される気は無い。]


 《では、勝負をしようではないか。我が衛兵10と我。そちはお前さんとワードック2、リザードマン2だな。》


 [数の差はちょっとずるくないか?]


 《この世界、そんなに甘くはない。我はこれでも優しくしたつもりだ。普通であれば、残っているウルフガーター全員で攻撃してもいいんだからな。》


 [そうか、この世界そんなに甘くないか……。じゃあ、こっちも本気でいいんだな?死んでも文句は無しだ!]


 《当たり前だ。むしろ本気でないと相手にはならんだろう。》


 [どんだけ余裕なんだよ。まあ、始めるか。]

 《いつでも結構。》


 [ちょっと下がってくれないか、距離が近すぎる。]


 《はっは。今から戦う相手にお願いか。今回は数の差があるから認めよう。》




 良かった。とりあえず、後ろの危険は減ったかな。

 ワードックリーダーとリザードマンには念話で守備に徹しろと言っておいた。

 暫くすると、《ここらでいいか?》と聞こえたから、見ると、20メートルほど離れた所にいる。

 流石にそこまで離れなくても良かったのに……

 まあ、折角だしこれでいいか


 [ありがとう。じゃあ、戦い始めようか。]


 《応》


 と、返事の後、ウルフガーター、リーダーが吼えた。

 そう、ただの咆哮だと思った僕が馬鹿だった。

 20メートルの間にあった石ころが粉砕している。

 瞬時には理解出来なかったが本能的に盾を張った。

 防御は成功。

 盾を解除した時、衛兵ウルフガーターがそれぞれ向かって来る。

 異常に速く突っ込んで来るのが見える。

 1体目は速度に頼り切り、体当たりをして来た。


 普通に盾で回避。

 衝撃が大きかったのであろう。

 体当たりをして来た衛兵ウルフガーターは横になって気絶している。

 その後すぐに、火を纏ったのと、雷を纏った衛兵ウルフガーターが来たから、土魔法で応戦


 土五剣(サンドクロウソード)

 名の通り、5本の剣だ。


 しかし、普通とは違い、重力を操る事が出来る土魔法だからこそ出来る方法で扱う。

 左右の手。つまり、五指の先に土属性の剣が出現する。

 計10本の剣を操って戦う。

 魔法って便利だな………。

 ウルフガーターは爪も武器として使えるが、せいぜい片脚、両足使うと防御が出来ないから。

 そうだからこそ、1人で2体同時に相手できるのだ。

 転生前にアニメとか見ておいて良かったよ。

 とっても助かってる。

 隙を見て刺す。



 残り、6体と1体。



 2体前に走って来る。1体は途中で止まった。

 口から蒸汽か?

 何か漏れてる。

 口を開けた瞬間、発光し紅い弾が飛んでくる。

 避けたと思った瞬間に、目の前まで迫っていたもう1体がバチバチと音を鳴らした爪を振り下げてきた。

 一瞬反応が遅れたら当たっていたであろうその一撃を、右の爪剣(クロウソード)で受け、彈く。

 こんなにも精密な連携をとってくるとは思いもしなかった。

 連携されると面倒なので早めに目の前の1体目を倒す事にする。

 そこで、爪剣(クロウソード)を長くできないか試してみた。

 何故か。

 もちろん、戦いやすくするためだ。

 その試みは、成功した。

 やっぱ魔法って何でもアリだな。

 更に、長くなっただけでなく、強度、鋭さも上がっているらしい。

 一閃するだけで倒せた。

 峰打ちだよ。

 後ろの方には。

 岩縛り(ロックサークル)!

 名前は適当だ。

 けど、イメージは、岩が球状に集まり、中に対象を閉じ込める。

 そう、イメージしたあとで、適当な名前を出せばいい。

 便利だよね。ほんとに。

 次は、2体。

 多分接近戦だな。

 と予想した上で、魔法で近づけさせない様に、岩柱(ロックタワー)氷柱(アイスタワー)を多数出現させる。

 2体はその柱に突き上げられ、地面に叩きつけられて気絶した。



 後2体と1体。



 2体は光と闇の属性の混合ブレスを放ってきた。


 土五剣(サンドクロウソード)をしまい、雷属性の十字弓(クロスアーチャー)を出現させる。

 スキル〔剛撃射(バーサーカーショット)〕を使い方、矢を放つ。

 直ぐに、2本の矢を番え衛兵ウルフガーターに狙いを定めて放つ。

 1本目はブレスを切裂き消滅させた。

 勢いを落さずウルフガーターロードへと進む。

 しかし、軽々と弾かれた、

 その事に油断していた2体衛兵ウルフガーターへ矢がかすり、麻痺して倒れた。

 これでやっと1vs1のタイマンだ。

 この弓は左右上下、中心。

 計5本矢を番える事が出来る。



 〔スキル:5矢射ち〕を取得。



 よし、早速、剛撃射(バーサーカーショット)併用で放つ。

 流石に5本は無理なのだろう。

 2本身体をかすめて、麻痺している。

 これでやっと、ウルフガーターとの戦いが終わった。


「ふう、長いようで短い時間だった。」


 ワードックリーダー、リザードマン達は、


「お疲れ様です。」


 と言っている。

 ウルフガーター達は、一旦、僕の街『アールベロ』へ連れて行く。

 シャーヴェル族の戦士さんには、3日後ここにまた来てくれと頼んでおいたけど、大丈夫かな?


 とりあえず今日は、街に帰って寝よう。

 と、長いようで短い1日が終った。

感想、誤字脱字報告待ってます。


これからも更新していくので、お気に入り是非お願いします。

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