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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

 人生はエロとカネだ、金貸しタツの異世界でカネを貸して魔王軍を壊滅させよう

 タツは十七歳だ。暴力組織でカネ貸しと無修正ビデオの男優をやっている。
 タツは異世界に転移した。五万匹のゴブリンと五万人の人間が剣で斬り合いをしているさなかにだった。
 その世界では兵に日当が出た。日当とは別にゴブリンを一匹殺すと金貨十枚をもらえた。タツはそのカネを元手にカネ貸しをはじめた。
 軍には娼婦がいた。殺される恐怖をまぎらわすために兵たちは女を抱く。
 タツも娼婦を買った。だがマグロだった。タツは男優の経験を生かして娼婦の身体をほぐしはじめた。
 タツは女の背面を指でまんべんなくなでまわした。女の身体がヒクヒクと波打つ。
「やん! あん! ああーんっ! やーんっ!」
 タツは女の前面を指の腹でなでた。女の裸体が寝台の上でビクビク跳ねた。
「やーんっ! やんやんっ! お客さんっ! もうだめっ! あたしっ! あたしっ! もうっ! もうっ!」
 女がせっぱつまった声に変わった。タツは女の口にくちびるを寄せた。
 タツは娼婦たちを教育した。この世界では女がすべてマグロだったせいだ。男をよろこばせる技術を何ひとつ持っていなかった。タツは娼婦たちに男のあつかい方を指導した。男たちがさらに娼婦を求めるように。
 兵たちは娼婦を買うためにタツからカネを借りた。
 現状で一日に殺すゴブリンは百匹だった。五万匹のゴブリンを絶滅させようとすれば五百日もかかる。その五百日は毎日命がけだ。
 タツは半月でゴブリンを絶滅させたかった。早く戦争を終わらせて町で金貸しを開業しようとだ。
 そのために暴利でカネを貸した。ゴブリンを殺さないかぎり借金が返せないようにだ。
 兵士たちは必死でゴブリンを殺すようになった。カネがないと娼婦を買えないせいだ。娼婦を買うためにはゴブリンを殺して借金を返さなければならない。
 タツの思惑はあたってどんどんゴブリンを殺す数がふえた。一日に一万匹を越えるとなだれを打つようにゴブリンが全滅に向かった。
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