船出。
汽笛がなるたび思い出す あなたの形見を握りしめて
灯台にも近づけず 高台のさらに丘から 眺めているだけ
船が港を出てゆくのを 大勢が別れを告げてゆくのを
ただ黙って眺めている 冷たい風を頬に浴びて 薄目で
また出稼ぎに向かう あなたの後ろ姿だけが
また会えるだろうと そんな気がしてならないから
膨らんだお腹を擦ってみると ポコンと蹴られた
もう二度と帰っては来ない 二人だけで生きてゆこうと
漁師になるからと 言われた 争えないな 血すじは
汽笛がなるたび思い出す あなたの形見を握りしめて
灯台にも近づけず 高台のさらに丘から 眺めているだけ
船が港を出てゆくのを 大勢が別れを告げてゆくのを
ただ黙って眺めている 冷たい風を頬に浴びて 薄目で
また出稼ぎに向かう あなたの後ろ姿だけが
また会えるだろうと そんな気がしてならないから
膨らんだお腹を擦ってみると ポコンと蹴られた
もう二度と帰っては来ない 二人だけで生きてゆこうと
漁師になるからと 言われた 争えないな 血すじは
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