妖精の贈り物
「ふぅ〜やっと着いたな」
抱えた魔物の肉を釣るし、俺は座り込む。
魔法で火を起こし、肉を火にかける。
「上手に焼けましたーってか」
ほどよく焼けた肉を食らいつつ、長年過ごした洞窟を見渡す。
「住めば都とゆうのもあながち嘘じゃないな」
少し、ここに来た当初のことを思い出しながら、肉を食い終わった俺は横になる。
明日はついにあの因縁の相手に挑むことになる、
寝るにはまだ早いが、早めにやすむことにした。
「明日あのトカゲ野郎を倒して、そのまま森を抜けるか」
そろそろ美味い飯も食いたいし、やりたいこともたくさんあるしな。
そんなことを考えつつ、俺の意識は闇の中に落ちていった。
――――――
まだ日も登りきらないうちに起きた俺は、昨日の余った肉を焼きつつ、今日の予定を考える。
「これを食ったら出発するか。あいつは森の奥深くにいるからな」
ずいぶん独り言が多くなったなと、苦笑しながらおれは肉を食べきる。
そこら辺に生えてる草で作ったお茶を飲みつつ、食事休憩をする俺は、ふと奥にガレキのようにつまさってる魔物の素材に目を向ける。
「そういえば、街に向かうにしても金がないな、、、どれか売れるものがあればいいんだが」
そう言いつつ俺は売れそうな素材を適当にまとめつつ、魔物の皮で作った鞄に適当に放り込む。
「よし、こんなもんでいいだろう。そろそろいきますかね」
俺は立ち上がり、長年暮らした洞窟を見渡し、そして振り返ることなく出て行った。