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我が名は栄養ドリンク!  作者: 栄養剤
異世界《ファーマート》
5/7

死闘!巡回ゴブリン!

 やっぱり溶けた……。

『経験値を14手に入れました。』


 うわ!?これ草を溶かすだけでもいいの!??

さすがにそれは草生える。


 …しかもこれ中の液体を出しても消費された感じがしないね…。

 つまり中の液体は無限ってことかな?

 ちょっと試してみるかな?無くなるまで液体ぶちまけてみる?


~~

 あれから30分ぐらい横になって液体をぶちまけてた。その間にLvは2になった。


 すると35分を超えたあたりで中から液体が出なくなったことに気づいた。

 それに起き上がれなくなっていることも今頃気付いたのだ。


 まさか…!

~~

MP  0/6

~~


 やっぱりそうか…液体は補充にMPが必要で、この世界のMPは0になったら動けなくなるのかぁ…


 眠ったら回復するかなぁ…ってなんのための大さん!?

 Hey!大さん!?MPってどうやったら回復するの?

『時間経過、捕食、Lvupです、時間経過は睡眠をすると回復速度が2倍になります。これはHPも同様です。』

 じゃあ…寝よう…なんか体が気だるいし…。


~~

 危ないなぁ!もう!

 昨日は気づけなかったけど、多分MP枯渇のせいであんなに怠くなってたんだよね!?


 あれ敵の前でなったら絶対に死ぬよ?、これからはMPだけはまじで気をつけないと…


 あれ?でも確かあの巡回してるゴブリン、元々MP0だったよね?


 …でも私を蹴り飛ばした時に怠そうな感じはしなかった。


 あぁもう!大さん、MPって枯渇したらどうなるの?


~~

 状態異常:MP枯渇


 MP枯渇はMPを持った生物がMPを完全に消費した時に発症する状態異常です。

 主に行動意欲の低下、魔法の暴走、動きの鈍化、魔法構築速度低下、魔法威力低下を引き起こします。

 しかしMPは10以下になると回復速度が2倍になるのであまり引き起こされることはありません。

~~

 …そうなんだ、10以下になると2倍に…



 って魔法!?

魔法なんてあるの?!、確かに栄養ドリンクがひとりでに動くのは魔法みたいだけど…


 そうか〜…魔法か〜、ちょっと魔法求めようかなぁ…。


 よし!決めた!これからの目標は魔法を手に入れる!


 だって魔法ならあの低すぎる戦闘力も補える!

 …でもその為にはあの、ゴブリンを倒さないといけないんだよねぇ。


 でも今は一応酸っていう攻撃手段があるし…

ねぇ大さん、今行ったら勝てるかな?


『今ゴブリンに戦闘を挑み勝てる確率は47.8%です。』

 あれ、意外と高い?でもありがとう、自信が出たよ!


~~

*洞窟


 ま、戦う前に準備はするけどね。

今あいつが居ないうちに、戦場を整える!


~~~

 あれから8時間ぐらい、あいつが来たら隠れて奥に消えたら用意してを繰り返した。


「グギャァ!ギャア!ギャア!」

 来たか…!


 まずは予定通り、アイツの足下に転がり込む!

やっぱり足を大きく振りかぶって蹴ってくるか!


 でも人(栄養ドリンク)は同じ攻撃は二度喰らわない!

 横に転がって地面についてる方の足に液体をかける!


「グギャァ!」

 さすがにこの程度でじゃコケないか…。

 位置は完璧だったんだけど…


 そんな事を考えていると横から緑色の手が迫ってきていた。


 ある程度離れたところで気づいたため避けれたがくらっていたら必ず助かっていなかった!


 アイツも私を敵だと認め始めたか…

 でもその掴みをカラぶったら、もちろん私は先ほど液体をかけた方の足にまたかける。


 さっきの液体の攻撃で肉が見えていた足にまた液体をかけるのはやはり痛かったようだ。


 ゴブリンは足をこれ以上攻撃させないよう、足を抑えうずくまる。


 確かに足は攻撃できないけど私は「ソレ」を狙っていたんだ!

 事前に用意しておいた石で速度をつけてジャンプをしゴブリン高く伸びた鼻にタックルをかます。


 「グギャァァァァァァ!」

 咆哮を上げながらゴブリンは後ろへと倒れ込む。


 今だ!アイツの顔に液体をかけて勝つ!

 私は倒れ込んだゴブリンの上に乗り、頭部へと目指す。


 しかし…

「グギャァァァァ!」

 油断していた私をゴブリンは掴み天井へと全力で放り投げた。


 あ”あ”あ”ぁ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!


 体が割れる。そんな気がした、天井へとぶつかり酷い痛み、何かに刺されたように感じる。

 言葉にならない叫びをあげる、あくまで心の中で、だが声が出ないので当然である。


 忘れてた、これは命をかけた勝負だ。

心の中で『絶対に負けない』という思いがあった。


 正しく傲慢、慢心。あの敵は格上なのだ。

逆に勝つ方が難しい。


 大さんにも言われたはずだ。勝てる確率は50%以下だと…

痛みに耐え視線をゴブリンに戻す。


 確かに私も満身創痍だが、あのゴブリンも右足の肉は剥き出しとなり鼻は折れ、ダラダラと鼻血を流している。


 お互い次の一撃で決まる、ゴブリンはそう思ったはずだ。

 先に動いたのはゴブリンであった力を振り絞るようにこちらへと走ってくる。


 だが、私は策があった。

不思議にもこんな時私は冷静だった。


 その策…いや罠に誘導しまんまとそのゴブリンはかかった。

 不自然な窪みにゴブリンは足を取られる。


 私は容赦なく、コケたゴブリンの目に液体をかける。

 暴れられると思い警戒したのだが、以外にもゴブリンは落ちつく…いや涙を流した。


 泣いてる…?私は動揺した、諦めの涙か?

 私にはそうは見えなかった、私はこの涙を見た事がある、どこでかはわすれたけど…


 …ごめんね。

 私は謝っていた…なんでだろう…何でこんなに悲しいんだろう。


 倒れ伏したままゴブリンは手を伸ばす、不憫に思った私はゴブリンの口に液体を注ぎ込んだ。


 少し痙攣した後、ゴブリンは倒れた。

 私は暗い気分のままゴブリンを捕食(供養)する。


~~~


 腹辺りまで溶かした頃、頭の中に声が響いた。


『Lvが上限値に達しました。進化先の情報を表示します。』


~~

栄養ドリンク(300ml増量)

~~


…なにこれ?

 あんな死闘を繰り広げたのになにこれ?

こりゃ酷いよー…


 えっと…栄養ドリンク(300ml増量)の説明をして…


~~

『栄養ドリンク(300ml増量)』

 謎の飲料の入れ物の姿をした魔物。

 発見当初は新種のミミックと思われていたが本体は内容物ではなく入れ物と判明、謎多き生物。

 水魔法と内容物のコンボ技は脅威

~~


 水魔法キター!!

 ありがとう!ゴブリンンンン!

 これで、これで、やっっっっと!真面目に戦える!

 ゴブリンに会うたびこんな死闘繰り広げてたらやってられないからね!


 早速、進化します!!

『では、進化を行います。』


 メキメキと体が音をたて膨らんでいくのを感じる。

 痛くはないけど不思議な気分だ。


『進化が完了しました。』


 あれ?終わり?呆気ない。確かに視線が上がって大きくなった事がわかるね。まぁそれでも某翼を授けるの1.5倍くらいの大きさだけど。


 じゃあ早速、大さん能力値パネル見せて〜

~~

『栄養ドリンク(300ml増量)』


Lv  1/20

HP  100/100

MP  50/50

技能

ユニークスキル『内容物変化』『液体作成』(水、酸、栄養ドリンク、ゴブリンの濃血)『天の声』

ノーマルスキル『水魔法』

~~


 やったー水魔法!………ゴブリンの膿血!?

 なんかグロいのついてるー!?

~~

『栄養ドリンク(300ml増量)』


Lv  1/20

HP  100/100

MP  50/50

技能

ユニークスキル『内容物変化』『液体作成』(水、酸、栄養ドリンク、ゴブリンの濃血)『天の声』

ノーマルスキル『水魔法』

~~

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