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ボケッとしてる  作者: ミーリア
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騎士の人とお話

お遣いの人とお母様達との話は40分ぐらいだった。何を話したのかな。 うちの娘はボケで、しょうもなくて、とかかなー?


その間暇なので、私は、学習室で羽根ペンで絵を描いていた。 前世の街の絵。 忘れちゃいそうだしね。




トントン


「お嬢様。 こちらでアーバイン様がお話になるそうです。入ってよろしいでしょうか?」


「はい。 どうぞ」


私は今度こそっ、と思って机の横に急いで立ちあがった。


立った拍子に、椅子が倒れそうになったけどスーザンが支えたから倒れなかった。ドレスのスカートが大きすぎるんだよね。


顔を上げるともうそこに騎士の人がいた。 背がでっかい。


挨拶挨拶


スカートをつまんでっと


「先程丁寧な挨拶をいただきましたからもう結構ですよ。 お掛けになってください」


手でいいよの合図をして、ちょっと親しみのある顔で微笑むでっかいお兄さん。


「わかりました。失礼します」


スーザンは部屋をそーっと出て行く。ゲリーさんは、部屋の端っこに目立たないように立つ。



窓を横にして騎士様と向かい合わせに座る。



机の上にある絵に目を止めると小さな子に話しかけるように優しげに切り出す。


「絵がお上手ですね。 絵はお好きですか?」


「はい。 運動や礼法の授業や計算より、絵が好きです」


「そうですか。この絵は面白いですね。 街並みを描いているようだが、 見たことのないものが描かれていますね」



やば



「えーと、私の空想の街の絵です」


「ほう」


「これは、何ですか?」


「それは車です」


「車... 馬が引いてはいませんね。それに形が変です」


「はい、 エンジンで走るのです」


「エンジン?」


「想像上の動力です。ガソリンという油を燃料にしてモーターが回り車輪を回します」


「モーター?」


「想像上のカラクリです。 どうやって回るのかは知りません」




「ふーん。では、この形にも理由はあるのですか?」


「風の抵抗を減らすために、エンジン部分のスペースは、平べったくして、風が沿って、流れるようにしています」


「理論だけは、多少通っているな」


「では、この道にある縞は?」


「横断歩道です。車は早く走るので、人が道を横切る場所を分かりやすくしておいてそこで車は止まったりするのです」



「なるほど。 それはいいアイデアですね」



「店がたくさんありますね。この大きい店は何ですか?」

「百貨店です。その名の通り何百もの分野の違う店が入っている大きな店です」


「ほぉ。何百もの店が入っている店ね。 すごい発想だな」


「この街には井戸はないのですか?」


「水道を地下に通しています」


「水道。 なるほどね」


「これは大きな鳥ですか」



「いいえ。それは空を飛ぶ乗り物です。

飛行機と呼びます」



「飛行機?」


「どうやって空を飛ぶのですか? 翼が羽ばたくのですか?」


「どうやって飛ぶのかは知りません。想像上のものですから」



「でも 紙飛行機なら私も作れますよ」


「紙飛行機?」


「見たことないですか?折ってみせますね」


私は、お絵かき用の紙で紙飛行機を折った。

昔保育園の先生に習って作ったよく飛ぶ形。

折ったものを部屋の奥に向かって、飛ばすと

スーッとうまく飛んでいく。

ゲリーも騎士さんも喜んで目で追っていく。


着地した紙飛行機をゲリーが、拾うと、

騎士の人が、渡せというように、手を出した。


「これは、あなたが考えたのですか?」


「考えたというか、たまたま,こうしたらうまく飛んだだけです。

風の抵抗が少ないように先を細くして浮きやすいように羽を大きくしたら飛びます」



「これを一つ頂いていっても良いですか?」


「どうぞ いくらでも」





何気に、嬉しそうだった。


その後、軽い雑談の後、背の高い騎士様は、紙飛行機を大事そうに持って出て行った。





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