何か方法があれば
何もしてなかったけど、相当疲れていたらしい。
夕方寝たのに、起きたら、朝だった。
そして、やっぱり記憶と違う小さな自分がいた。
名前は同じだけど、これって、どういうことかな。
んー、
でも考えてもわからないよね。
こーゆう時は感性に委ねるしかない。
今の私のこの思考回路。
どう考えても、前世と変わらないボケであることは確かそうだ。
ボケは、生きてるだけで迷惑。
そう、心に刻んだのが前世界での私。
前世で学んだことなんて、きっとそれぐらい。
だから、今世では、迷惑を出来るだけかけないように生きたいと思う。
目を瞑ると、父の血走った目がフラッシュバックする。
父も精神異常かなと思うが、私が死ぬ直前に出した損害、数千万円だったと思う。
私の死亡保険金とかで払えたかな。
でも背中に足跡あって、父が殺したことになると出ないのかな。
外面の良い父のことだ。背中の足跡とかは誤魔化しつつ、警察呼ばないで、病院とかに運んで、自分で階段落っこちて、死んだことになってるかもしれない。
お母さんは、父をずっと怖がってたから、自分からは、何も言わないだろう。
お兄ちゃんは、高校を出たらすぐに家を出てた。
私と違って優秀で超一流御三家私立中学高校と進んで、東大に行ってたから、父の自慢の種になってて、だから自由にさせてもらえてた。
お兄ちゃんを人殺しの息子とかにしたくないな。
事故でいいや。私は事故で死んで、保険金で、損害を補填できてたらいい。それでお母さんが、出来るだけ被害に遭わなければいい。
人のボケのせいで、財産や地位を失ったりする家族は大変だ。
ボケ人間の不注意運転で子供がひかれて死ぬことだって、あるよね。
幼児が車で寝てたの忘れて置き去りにしたまま仕事に戻って熱中症で死なせちゃった父親とか、
証券会社で株価打ち間違えて数百億の損失出した女性社員とかいたなぁ。
ボケは、社会の迷惑。
ボケは、罪だ。
父親の言葉が心の中でリピートし続ける。
「お前は、生きてる価値がない。」
価値がないけど、私、また生きてる。
もし、神様がいるなら、どうして私は生きてるんだろうか。
私みたいなのが、生きていることに意味があるんだろうか。
こんなにゴミみたいなのに。
今度の人生では、人に迷惑をかけないように頑張りたい。
昨日、昼に寝て、夕方に寝付いたから、今日は、朝起きたけど、
基本的に朝には、弱い。 頭が起きてないから。
だから、ダラダラ寝ていて、周りに迷惑をかけることが多い。
朝ちゃんと起きて、今日しなければならないことをできるだけ、確認しよう。
できるだけ、ていうのは、多分、ADHDだと きっと、続けてはできないから。
できないことは、他人に任せるようにしたほうがいい。
自分には期待しちゃいけない。
私は人間失格者なのだから。
生まれたのが、貴族の家でよかった。
私の一番苦手なスケジュール管理をしてくれる役割の使用人を頼むことができる。
できれば、私のやったことを確認する人も必要だ。
今は子供だから、責任のあることは、あまりないけれど、
失敗をする前提で、私のやったことを確認する役割を誰かに頼んで、いつもチェックして貰った方がいい。
この世界には、脳内物質の薬もないだろうから、私のボケは、直らない。
この優しい家族が損害を被らないようにしたい。
できるだけ静かにして、私でも失敗しないで、できることだけをやって生きていこう。
そして迷惑をかけないように、出来るだけ早く寿命が来るようにしよう。
そう決心した私は、部屋にやってきたメイドにきく。
昨日、母にスーザンとよばれてた、16歳ぐらいの女の子だ。
「スーザン、私の予定やしなければならないことを毎朝、確認してもらうことができる?」
「お嬢様 わたしは頭が悪くて難しい字などは、読めないので、無理だとおもいます。 執事のゲリー様にきいてみます」
「ありがとう。 スーザンは、頭は私よりずっと良いわよ。 頼んだことを必ずやってくれるじゃない。 私にはできないことだわ。 頭が本当に悪いのは、私よ」
「とんでもございません。でも、お嬢様、いきなり、どうしたんですか?すんなり起きてきたお嬢様から、予定なんて、言葉をきいたのは、はじめてのような気がします。
それに、顔色がお悪いですよ? 」
「うーん。反省したのよ。私って、みんなに迷惑をかけているでしょ?」
「ええ、まあ。でも。そんなお嬢様が、みんな好きですよ。失くし物を見つけて差し上げた時のお嬢様の笑顔も好きですし、毎回食事に遅刻して謝るお嬢様の顔も可愛らしいですし、宿題を忘れても、全く悪気のない顔で先生に笑いかけては怒られているお嬢様の姿を見るのも楽しいです。」
「その”好き”とか、“可愛い”とかに甘えていちゃいけないのよ。大人になったら、ただの迷惑な人だわ。
さあ、朝食は、何時かしら?」
「2の鐘がなる頃です。」
「ありがとう。着替えて支度しなきゃね。」
「お嬢様、本当に大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃないわ。だから見捨てないでいてくれれば嬉しいわ。」




