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ボケッとしてる  作者: ミーリア
11/25

王宮のお茶会

追記・修正しました。


翌週 私は、王妃主催のお茶会に招かれた。

私が、婚約者候補だけが集まるだろうと言われているお茶会に招かれたことに、

母と兄はちょっと驚いたが、

「滅多にないから、一度ぐらい行って本当のご令嬢を見てきなさい」

と告げただけだった。


「スーザン、お茶会にふさわしいドレスを選んでもらうことはできる?」


「はい。 春先のお茶会ですので、淡い色が良いかと。このラベンダー色のドレスはいかがですか?」



「綺麗ね。それにするわ。」


「お茶会のマナーも大丈夫でしょうか?」


「たぶんね。 行き当たりばったりでいいわ。婚約者に選ばれないためのお茶会出席だしね」


準備が嫌いで、面倒なことは、考えられないわたしである。



ーーーーー



「すごい。 白いテーブルクロスに早咲きのバラの花、2段ディッシュに乗せられた一口サイズのケーキや焼き菓子の数々。

白磁に、色とりどりの絵が描かれた高そうな陶磁器。

本物のアフタヌーンティーだわ!



それに、あそこ。


小学校高学年ぐらいの年と思われるのに、あの貫禄。

お蝶夫人そのもの!


金髪の巻き毛にぱっちりキラキラの瞳

まつ毛はくるんとしていて、肌は真っ白 淡いピンク色の頰は、柔らかそうで、動きはバレーリーナの様にエレガント」


ボーっと見とれているとお母様が、扇を広げて私に耳打ちをしてくる。


「あのご令嬢が、クラフト伯のご令嬢よ。 王太子婚約者候補の筆頭。」


「納得ですわ。お母様。世の中には、あのような方がいらっしゃるのですね。 確かに勉強になります。私とあの方では、月とスッポンですわ」


「月とスッポン?」


「雲泥の差という意味です。」



「そうね。でも、メイちゃんも黙っていれば、十分可愛いわよ」


「お母様、ありがとうございます。私は、とにかく人様に迷惑をかけない様な人を目指しているのです。 あの様な高貴な方を目指そうとは思っておりません」


「あらメイちゃん、あなたが人に迷惑をかけないというのは、相当に難しいことだと思うわよ。 神技を身に付ける域でないといけないわね。」



「クッ」


吹き出すのを抑えた様な音に振り向くと

2mぐらい後ろにこの前の背の高い騎士様が立って俯いて拳を口に当てていた。


「えーと、アーバイン様?」


顔を上げた彼は、笑顔で、挨拶をしてくれた。


「またお会いできましたね。サザーランド公爵夫人、メアリー様」


今笑ってたよね。私のこと。


目が合った。


「メアリー様。

実は一つお願いがございます。

紙飛行機に作り方を、あとで殿下に教えていただけませんか?紙は用意致しますので」



「はい。いいですよ。


あっ 喜んで、承ります」



「そうですか。 良かった。」


「殿下は聡明な方で、フローラ クラフト伯令嬢とは、政治や歴史の話などをなさるのですが、メアリー嬢は、そういう話には、興味がないかもしれないと存じまし。」



「興味はありますが、何も知らないのでそういったお話相手はできませんね。

聰明じゃなくてすみません」


「いえ、メアリー様は、とても聡明な方だと私は知っていますよ。ただ、年齢も違いますから、

飛行機の方が楽しいかと思っただけですよ」




ーーーーー


「アーバイン様が用意した紙が、わたしと母がつくテーブルに置かれたので、私は、紙で鶴やパクパク、カエル 飛行機などを作っていた」


すると


何とフローラ嬢がまず興味深そうに寄ってきた。



「それは、何ですの?」


「カエルです」


「カエル!」


フローラ嬢が、カエルと聞くと、びっくりして、ちょっとだけ顔をしかめた。


「カエルは、エレガントなお姫様には、お似合いになりませんね。

フローラ様には、白鳥を折って差し上げましょう」


「まあ、私ったら、失礼しました。 自己紹介をさせていただきますわ。

私、フローラ ・ミリア・クラフトと申します。」


フローラ様は、それは美しい所作で、挨拶をされた。


「メアリー・ ジョセフィーヌ・ サザーランドです。 フローラ様とお呼びしてもいいですか?」


もう呼んでるけど。


「もちろんですわ。 

まあ、あっという間に、白鳥が。

素晴らしいですわっ!」


そんなこんなで、白鳥をフローラ様にさしあげた。

フローラ様は、見かけ通りの、聡明で、優しくて、優雅な可愛らしい方だった。


王妃と皇太子の

お二人は、順にテーブルを回るらしい。

テーブルは、各家ごとに別れている。


公爵家だからか、母と私のテーブルの順番は2番目

フローラ嬢より早いけど、さっさとやりすごそう



殿下が来ると私を見てにっこりとした。



「アルベルトから、あなたは面白いと聞いた」


「これ、令嬢に向かって、いきなり、面白いは失礼でしょう」


「いいえ。王妃様。メアリーを面白いと言ってていただくことは、私どもにとって、最良の賛辞です」


「さあ、メアリー、アーバイン様がおっしゃった、紙飛行機というのを作って見せなさい」


「はい」


よしッ

弁天保育園秘伝の飛行機


長方形の紙でまず中心線を作って、三角折って、中に折りたたんで、さらに三角おって・・・

頭が重くて、羽を広くして、両翼を1cmぐらい折り上げると

絶対うまくとぶんだよねー。


あ 殿下が紙を手にとって、真似してる。


「ほう、このように、折り目をつけるのだな」


殿下は、手先が器用だ

お母様がうまく対照に折れないのを一回で綺麗に折るのだ。



「できました。じゃあ、あの茂みに向かって飛ばしますね」


飛行機は、スッと風に乗って低木の茂みの乗り越え、奥まで滑空した。



「ほぉー」


いつも、何が起こっても何もなかったようにしている護衛の騎士達が、視線を飛行機に向けて、

興味がありそうな顔をしているのがわかった。

その中に、アルベルト様もいて、なんだか、自慢げにしている気がした。


殿下は、自分で作った紙飛行機を飛ばしたが、急カーブして、低木の中に落ちてしまった。


「しまったな」

「拾わないのですか?」

「ああ、拾いに行こう」


私と殿下は、近くの茂みまで行き、紙飛行機を探した。

拾った紙飛行機は、綺麗にできていたが、折り目が緩んで、片側に傾き過ぎていただけだった。


「これは失敗だ。私の作ったのは全然ダメだな。」。

殿下は、なんとも苦い顔をして呟きながら、紙飛行機をぐしゃっと握りつぶしていた。

こんな程度で、失敗だ、全然ダメだなんて言うのだ。この方は。

ちょっと頭にきて、すぐ近くに王妃様も母もいなかったから、こんな失敗なんて、何度でもすればいいみたいなことを言ってやった。

だって、こんな、なんでもできる人が、すぐに、ダメだって思うのは、間違ってる。

この人が、ダメなら、私は、息をしちゃいけないレベルでダメだ。


私の支離滅裂な話をじーっときいた後、殿下は、気を取り直したのか、

戻ってくるとき、また話しかけてきた。


「また他にも作れるものがあれば、見たいな」


「はい。 カエルで競争とか、剣とか、恐竜や鉄砲もつくれます」


「恐竜?」


えっ、恐竜って発見されていないのかな。やばいかも。


「殿下、次のテーブルにいくお時間でございます。」


「ああ、そうだったな。 名残惜しいが、またな。メアリー・サザーランド嬢」

殿下は、私をなんか令嬢扱いして、子供のくせに、妙に色っぽい優しげな顔つきで私を目を細くして見つめた後、去っていった。


あー私の番が無事終わって、よかった。 殿下って、私の名前覚えてるんだ。すごいな。

私は、殿下の名前覚えてないのに。




殿下が離れる時、アーバイン様が、ウィンクして、よくやったなサインぽい仕草を私に見せた。


私は、よくやっていない。折り紙講座をやっただけだ。

ついでに、挨拶もろくにしなかった上に、説教じみたことも言った。

笑顔もちょっとしか向けなかったし、


まあ、いいや。



殿下が、フローラ様のところに行くと、アーバイン様が戻ってきた。


「さっきの恐竜ってなんですか?」

「恐竜は、大昔にいた巨大な古代生物です。知っていますか?」

「いや、知らないな。」

「そうですよね。私の想像したものですから」

「ハハッ! 君の頭の中に入ってみたいな」

「私の頭の中に入ったら、確実に迷いますよ。 それに床に物が散乱してて、足の踏み場がありません」


アルベルト様は、笑いをこらえきれず、ウックックと息を吐き出していた。

何がそんなに面白いのか、わからない。


「それは、カエルだね。 さっき、フローラ嬢から隠してたね」

「はい。ここを押すと、ほらっピョンと飛びます」

「へーっ、紙1枚でこんなことができるんだな。 私にも作らせてもらえるか?」


その後、私は、しばらく、アルベルト様と遊んだ。 この人、護衛じゃないのかな。 任務をサボってると思うんだけど、偉い人だから構わないのかな。



ーーーーーーーーーーーー


フローラ様のテーブルは、柔らかな香水のにおいも合間って、華やかで宮廷らしい雰囲気を醸し出していた。



「殿下、先ほどの、紙飛行機と言うのですか。とても楽しそうでしたわね」


「あぁ。簡単な構造で、思わぬほど遠くまで飛ぶのだよ」




「私もあのご令嬢に、白鳥を折ってもらいましたの。美しい私には、ぴったりだと言ってくれて。ほらっ」




「ほう、これなら令嬢に贈ってもいいな」


「折り紙と言うのだそうですわ。私も他のものを見てみたいです」



「そうか。 では、またメアリー嬢に会う機会があれば、一緒に見せてもらおうか」


「はい、ぜひ」


ーーーーー


「殿下」


「うん」


「あれは、カエルか?

アルベルトと競争をしているな」



「気になるご様子ですね」


「いや 失礼した。今日は、雇用の話だったな」


「はい。最近、都市部で女性工員の雇用が増えていると」


「それは、いいことなのか?」


「女性だけでなく子供も雇用されていると」

「そうか。子どもでも仕事になるのか?

子どもが稼ぐならば、貧困対策になるのではないか?」


「そうであればいいのですが」


「何か問題があるのか?」


「いえ 問題があるかどうかは、分かりません。

ただ最近、貴族よりも羽振りの良い平民の商人が多く出てきておりまして、その者達が、領地内の税率や雇用に関する法律に対して、改正案をつくって提出するなどの動きがある様子なのです」


「改正案とは?」

「年前の黒死病の流行で、人口が減ったために労働者が少ないのだそうです。

そのため、工場同士で労働者の奪い合いがあり、賃金が上がってこのままでは、産業自体が立ち行かなくなると。

そのため、最高賃金を決めてそれより高い賃金を出す主人には厳しい罰則を設けたいとのことですわ。

その法令を出したい工場主達が、貴族にリベートを渡している様子で、このままだと改正案は通る見込だそうですわ」



「なるほど。

工場は、それで安定して国は潤うだろうか」


「そうかもしれませんが、工場経営者が、非常に裕福になり政治においても強い発言権を持つことがいいことなのか、分かりませんわ」


「そうだな」









私の書いたものを読んでくださる方が、数名いらっしゃるようで、感謝感激というか、申し訳ない気分です。

下手な文章で、不快に思うこともあるかもしれませんが、どうぞ、ご容赦ください。

初投稿ですが、書き始めると少しは、うまくなるのかなーと思って、思い切って公開し修正加筆しながら、投稿しています。 

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