表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/41

7話 無責任な1番

後半で銀行が出てきますが、作者は銀行を詳しく知りません。

仮に知っていても書けないと思うので、コメディーな感じで読んでくれると嬉しいです。



 


【全取得数値倍化】このスキルはプラスもマイナスも全てが倍になる。確率も倍になる。


 相手がステータス低下のLV1の攻撃をした場合。

 10秒間、数値割る1.1減少。

 これが20秒間で数値割る2.2減少になる。

 50÷1.1=45が

 50÷2.2=23になってしまう。

 ちなみにLV10で2.0減少なので4.0減少となってしまう。

 ステータス上昇低下のスキルの成功率は100%。


 耐性スキルLV5を持っていると5までは無効化してくれる。

 LV6以上を受けるとそこからLV5を引いたLVの効果になる。



 状態異常系のスキルを受けた場合。

 今回は毒スキル。

 LV1で確率10%、10秒間、残り体力から割る1.1減少。

 確率20%、20秒、割る2.2減少になる。


 自動回復の場合。

 動かずにいると体力と魔力は回復する。

【自動回復】系のスキルを取っていれば動いていても回復する。

 30秒で最大値の10%回復する。

 これが60で20%回復する。

【回復速度上昇】系のスキルを取っていれば1割時間が減る。



 ◇



「俺が取るべきなのは【回復量増加】じゃなくて【回復速度上昇】だな。それに状態異常を受けたら、他の人より早く減らないか?」

 いや、でもステータスも他の人より倍になっているから変わらないのか?

 考えてたら頭が痛くなってきた。

「マスター。コノ後ハドウスルノデスカ?」

 フォンが話しかけてきたのでそちらに気を向けた。

「もう一度行く。確かめないと……」

 俺は低くしっかりとした声で言う。

「マスター。ヤハリ、先程ノヒメ「何としても! 300万は手に入れる!」

「「「「「ダハー、キュッ、ブル、キー、コロ、ガタ」」」」」

 それぞれに面白い反応をしてくれた。

 やっぱり、この家はこうでないと……。


 まだ悲鳴のような叫び声が頭から離れない。

 おかしくなりそうだ。


 《スキル【精神強化】のレベルが上がりました》


 心に強い負荷がかかると上がりやすくなるのか?


 ふぅー


 俺は一呼吸し

「皆、準備はいい? たぶん今から見るのは地獄絵図だよ」

「ゴ心配ナク。コノ中デ一番弱イノハ、マスターデス」

 ぐはっ!

 まさかのダメ出しをくらった。

「きゅっ!(大丈夫!)」

「フルフルフル(任せろ)」

「きー(俺がいる)」

「……コロ(食べる?)」

「何かあれば、すぐに戻ってこい孫」

「うん」

 俺は笑顔で返事をした。

「じゃあ、行くよ。【転移】」

 現在時刻は午後1時。

 俺は駅の屋上に転移した。



「マスター。ドコニ向カウノデスカ? 人ヲ保護スルノデスカ?」

「わからない。でも今はお金が必要だから銀行には行く。それに、もう昼を過ぎてる。行動力のある人が、何か手を打っているかもしれない。酷いし、無責任かもしれないけど人は無視していく」


 本当に無責任だ……俺はこの数日間、楽しかったんだから。

 そして……これからも、この賑やかな日々が続いてほしいと願ってしまっている。


 俺は【気配隠蔽】のスキルを常時発動して移動する。


 《スキル【気配隠蔽】のレベルが上がりました》


「マスター。ドウカシマシタカ?」

「魔物だ。あれはオオカミか?」

 灰色のオオカミが3匹駅の入り口近くにいた。

【神眼】スキルを使いステータスを見る。


 魔物:トライフルウルフ

 レベル:4

 体力:22/28

 魔力:25/25

 攻撃力:26

 防御力:20

 器用さ:31

 敏捷性:40

 魔攻力:21

 魔防力:20

 スキル:【気配察知LV1】【嗅覚強化LV1】【夜目LV1】【仲間呼びLV1】【敏捷性強化LV1】

 ユニークスキル:【遅爪LV1】【神速LV1】


【夜目】

 暗くても見えるようになる。

 レベルアップで10メートル範囲アップ。


【遅爪】

 爪で攻撃した敵の行動(敏捷性)を遅くする。

 レベルアップで確率、時間、数値アップ。


【神速】

 1秒間自身の敏捷性を倍にする。魔力消費20。

 レベルアップで時間上昇、消費魔力減少。


「(『トライフル』翻弄するか……)ふぅー。モモ、俺に【強化魔法】を。ミカン、【眷属強化】を使ったら突撃してくれ」

「きー(わかった)」

「きゅっ!(それ!)」

「【眷属強化】ミカン」


 シュッ!


 俺が【眷属強化】を使ったと同時にミカンは3匹のオオカミに突撃していった。


「うぉぉ」 スパッ! スパッスパッ!


 鳴いて仲間を呼ぼうとしたようだが、その前にミカンに首をはねられて戦闘は終了した。

「よし! ナイス、ミカン」

「きー(あたりまえ)」

「ライム。よろしく頼む」

「フルフルフル(まかせろ)」

 ライムに魔石を取ってもらう。


「よし。急ごう」

【強化魔法】の効果が残っている間に銀行を目指す。

 ミカンは【眷属倉庫】にライムは頭にモモは肩に乗せている。

 フォンは胸ポケットだ。

「フォン。ちゃんとマッピングしてるよな?」

「ハイ。オマカセクダサイ」

「よし。……ん?」

 ザザッ


「ドウカシマシタカ?」

「【気配察知】に反応があった。ミカン」

「きー(任せろ)」

 ミカンを【眷属倉庫】から出し警戒する。

 壊れかけの建物の陰から出てきたのは……怪我をしたトライフルウルフだった。



 ◇



「どこに行った⁉︎」

「確かあっちの方だ!」

「あれを捕まえればもう1人レベルアップできるのに!」

 数人の男たちが大声で俺の目の前を通り過ぎていった。

 そんなに大声出すなよ。

 魔物に見つかるぞ。


 《スキル【気配隠蔽】のレベルが上がりました》


「うわっ」

「どうした? うっ」

「くそっ! またかよ……」

 この先を行った曲がり角で何かを見つけたようだ。

 見つけた何かは想像したくはないが……。

 男たちはどこかに行った。


「ベリーもういいぞ」

「ウォン(ありがとう)」

 ベリーは頭を俺に擦りつけてくる。


 数分前に遡る――


「グルルルルル」

 後ろ足を怪我したトライフルウルフが俺たちに威嚇をしてきた。

 ここですぐに攻撃の指示を出せない俺は大丈夫だろうか?

 そんなことを考えていると――


「1匹逃げた! 足を怪我してるはずだ! 追うぞ!」

 そんな言葉が聞こえた。

 目の前のトライフルウルフを見る。

「はぁ〜〜〜〜ぁぁぁぁぁ」

「長イ溜メ息デスネ、マスター」

 だってしょうがないだろう?

「ごめん! 人類」


 俺はキャラメルを取り出し――


「早く食え!」

 トライフルウルフは目を見開いて驚いていた。

 そしてキャラメルを食べた。


 《トライフルウルフが仲間になりたそうにしています。仲間にしますか? YES/NO》


 YESの方を押す。


 《レベルが上がりました。職業【使役者】のレベルが上がりました。使役者に関するスキルのレベルが上がりました。合計レベルが15をこえました。第2職業を解放します》


 例のアナウンスも聞こえた。

 自身のレベルと職業レベルが合わせて15になると第2職業が解放されるのか。


「お前はベリーだよろしくな。ベリー」

 ベリーは首を縦に振り頷いた。


 名前:ベリー

 種族:魔物

 レベル:4

 体力:28/28

 魔力:25/25

 攻撃力:26

 防御力:20

 器用さ:31

 敏捷性:40

 魔攻力:21

 魔防力:20

 スキル:【気配察知LV1】【嗅覚強化LV1】【夜目LV1】【仲間呼びLV1】【敏捷性強化LV1】

 ユニークスキル:【遅爪LV1】【神速LV1】


「ここにいる人たちって、どうやって魔物倒したんだろう?」

 まぁ、それは俺の考えることじゃないからいいか。

 そしてこの数十秒後に数人の男たちがきた。



 ◇



「銀行……だよな……」

「マスター、看板ヲヨク見テクダサイ」

「○○銀行って書いてあるぞ」

「ソレナラバココハ銀行デス」

 銀行に着いた俺たちは、その有様に呆然としていた。

 窓ガラスは割れ、焦げ臭く火事があったような匂いがし、建物は何とか建っていると言った感じだった。

「なぁフォン」

「何デショウカ?」

「嘘だと言って「モウオ金ハ灰ニナッテイマス。アキラメテ帰リマショウ」く……全部言わせろよ!」

 俺は銀行の前で手と膝を地面につく体勢になった。

「ぁ〜〜」

「ドウスルノデスカ?」

 フォンが無機質な声で語りかけてくる。

 こういう時くらい、可愛い声になってもいいと思うんだ……。

「せっかくここまで来たんだ、中に入る」

 壊れた銀行に入っていく。


「うわっ、うぅ〜」

 中は酷い有様だ。


 《スキル【精神強化】のレベルが上がりました》


「ちょっと楽になった」

 臭いもすごいが、何でこんな時も【神眼】が発動しているのか。

 結構はっきり見える。


 おや?


「なにかいる」

【気配察知】に反応があった。

 俺はその反応のところに向かう。

 向かった先は、上はガラスで開くタイプ、下は横にスライドするタイプの棚だった。

 俺は下のドアの取っ手に指をかけ、横に引く。


 すると――


「あれ? 汐田先生?」

 なんとそこにいたのは、俺の担任の汐田澪先生だった。

「誰だ? うちの生徒か?」


 この先生の()()()()は初めて見たかもしれない……


「一宮です。一宮蓮」

「一宮?」

 あぁそうか、汐田先生は夜目とかないんだった。

 それでも声で気づいてほしかったなぁ……。

 俺は懐中電灯を【異空間倉庫】から取り出し、顎の下に持っていく。


 そして……


「ホラ。イチミヤレンデショウ?」

 フォンをマネてそう言ってみた。


「きゃぁっ!」

 ボン!

 汐田先生は、可愛らしい悲鳴をあげて頭をぶつけ、手を頭に当ててプルプルと震えた。


「あの……なんか、すみません」

 俺は真っ暗闇の中、先生に向かって頭を下げた。



 ◇



 名前:一宮蓮

 年齢:17

 レベル:6→7

 体力:76/76→82

 魔力:60/60→66

 攻撃力:53→57

 防御力:50→52

 器用さ:53→63

 敏捷性:61→63

 魔攻力:47→57

 魔防力:49→57

 職業:使役者LV8

 第2職業:

 スキル:【眷属化LV8】【眷属伝心】【眷属召喚LV8】【眷属倉庫LV8】【眷属強化LV8】【短剣術LV1】【盾術LV1】【肉体強化LV1】【魔力増量LV1】【魔力回復量増加LV1】【体力増量LV1】【全状態異常耐性LV5】【精神強化LV4】【異空間倉庫LV1】【気配隠蔽LV4】【気配察知LV1】【スタミナ回復速度上昇LV1】【魔力回復速度上昇LV1】

 ユニークスキル:【全取得数値倍化】【転移】【神眼】

 CP5

 SP2


 名前:ライム

 種族:スライム

 レベル:4→6

 体力:22/22→23→28

 魔力:15/15→19→22

 攻撃力:11→13→18

 防御力:14→18→23

 器用さ:8→11→15

 敏捷性:8→11→12

 魔攻力:10→13→18

 魔防力:13→15→18

 スキル:【捕食LV5】【溶解LV5】【打撃耐性LV3】



 名前:モモ

 種族:カーバンクル

 レベル:4→6

 体力:16/16→21→26

 魔力:18/18→19→22

 攻撃力:4→6→10

 防御力:6→7→12

 器用さ:10→11→16

 敏捷性:12→13→15

 魔攻力:9→12→14

 魔防力:8→13→18

 スキル:【回復魔法LV4】【強化魔法LV4】【逃げ足】



 名前:ラメ

 種族:お菓子

 レベル:ー

 体力:ー

 魔力:5/5

 攻撃力:0

 防御力:1

 器用さ:0

 敏捷性:0

 魔攻力:0

 魔防力:1

 スキル:【体力回復LV2】【魔力回復LV2】【精神回復LV2】

 ユニークスキル:【魔力増殖】【きび団子LV2】



 名前:フォン

 種族:機械

 レベル:ー

 体力:ー

 魔力:100/100

 攻撃力:3

 防御力:50

 器用さ:ー

 敏捷性:0

 魔攻力:0

 魔防力:0

 ユニークスキル:【魔力充電】【永久保存】【接続】【ウイルス】【遠隔操作】【アプリ】



 名前:キーパー

 種族:建物

 レベル:79

 体力:10000/10000

 魔力:10000/10000

 攻撃力:3000

 防御力:5000

 器用さ:4000

 敏捷性:0

 魔攻力:1000

 魔防力:5000

 スキル:【体力自動回復LV7】【体力回復速度上昇LV7】【魔力回復速度上昇LV7】【魔力回復量増加LV7】

 ユニークスキル:【守護者】【設備管理】【防衛機能】



 名前:ミカン

 種族:魔物

 レベル:7

 体力:40/40

 魔力:35/35

 攻撃力:60

 防御力:20

 器用さ:40

 敏捷性:55

 魔攻力:60

 魔防力:20

 スキル:【気配察知LV2】【風魔法LV1】【飛斬LV1】【直感】



 名前:ベリー

 種族:魔物

 レベル:4

 体力:28/28

 魔力:25/25

 攻撃力:26

 防御力:20

 器用さ:31

 敏捷性:40

 魔攻力:21

 魔防力:20

 スキル:【気配察知LV1】【嗅覚強化LV1】【夜目LV1】【仲間呼びLV1】【敏捷性強化LV1】

 ユニークスキル:【遅爪LV1】【神速LV1】


読んでくださりありがとうございます。


小銭はどこに行ったのか……

それは考えません!


明日も投稿しますよ〜。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ