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2話 最初の踏破者になりました

更新速度が遅くてすみません。


一部、2018年11月25日改稿しました。

ダンジョンを攻略した際のアナウンスを少し変えました。


修正前:ここは田舎で隣の家までは100メートル程離れている。


修正後:ここは結構な田舎で隣の家まではかなり離れている。


こちらの方が後々、都合が良いので変更します。


2018年12月1日改稿しました。


修正前:ファーストボーナスとして、ユニークスキル【神眼】を贈ります。


修正後:特定の波長を検出しました。ユニークスキル【神眼】を贈ります。


感想でダンジョン踏破ボーナスに神の名のつくスキルはやりすぎではないか?


という意見を頂き、今回、私なりに考えてみました。

そして、【神眼】の効果も分かり、謎を残す展開にしました。



この作品に興味を持ち読んでくれてありがとうございます。

 


「よし。モモ、やってくれ!」

「きゅっ」

 俺はモモに、【強化魔法】を俺にかけてくれと頼んでみた。

 この魔法は、対象のステータスを上げる魔法である。

 レベルは1なので、1.1倍と10秒だが、俺のユニークスキルがあれば、2.2倍の20秒になるのでは?と思い、試してみる事にした。

「ふっ!」

 俺は思いっきり地面を蹴った。

 そして……俺はこの時、後悔した。

 なぜ……本気で地面を蹴ったのか……。


 バコン!


「あ……ぁぁ……ごふっ」


 バタン!


「この壁、かてぇ……」

 俺から壁までは、10メートルくらいしかなかったのだ。

 いや、10メートルもあれば充分だと思っていたのだが……どうやら、足りなかったらしい。

 それでも、収穫はあったのでよしとした。

「ふるふるふる」

「きゅきゅきゅ」

 どうやら、二匹とも心配してきてくれたみたいだ。

「大丈夫だよ。それに、モモは悪くない。計算を間違えた俺が悪いんだから。それにしても、ダンジョンの壁は堅いんだなぁ」

(あのスピードでぶつかっても、凹まないってことは、たぶん削ることもできないな)


「ふるふるふる」

 ライムが敵が来ると教えてくれた。

「わかった。ありがとう」

 警戒しながら少し待った。

 そして……


 ズリ……ズリ……ズリ……


 一定のリズムで何かを引きずるような音が聞こえてきた。

 何となく嫌な予感がした。

 そして出てきた魔物は――


 ズリ……ズリ……ギョッ


「逃げるぞ二人とも!」

 俺は嫌悪感という本能に従い全力で逃げた。

【逃げ足】のスキルを持つモモ並みの速さで、ライムは俺の頭の上にいる。

 物陰から出てきた魔物は『ワーム』と呼ばれるイモムシの魔物だった。

 普通のイモムシならまだ大丈夫だ。

 だが……


「キモい、さすがにこれはむりだ」

 大きさが俺の膝くらいまであったのだ。

 今まで見た魔物、スライムとカーバンクルしか見てないが、一番の大きさだった。


 ザザザザザ……

 向こうも俺たちを追ってきている。


 ビュッ!


 俺の顔に向かって口から糸を飛ばしてきた。

「危なっ!……うおっ。そんなこともできるのかよ。ライム、モモ、やるしかなさそうだ」

「きゅっ」

「ふるふるふる」

 何とワームは糸を天井に張り付けて体当たりしてきたのだ。

 正直ビックリした。

 ビュッ!

 再度糸を口から飛ばして攻撃してくる。

「モモ【強化魔法】だ」

「きゅ」

 スピードを利用して一気に決めてしまおうと、モモに強化魔法をかけてもらい突撃する。


「はぁぁぁ!」


 俺はワームの左側を包丁で切る。

 その時……俺は違和感を感じた。


「シャァァァ」

 ワームが悲鳴のような声を上げる。

 俺の攻撃が終わったら、ライムが頭から離れてワームを覆った。

【捕食】スキルで取り込んで、【溶解】で溶かしているのだろう。


 《レベルが上がりました》


 どうやら倒したみたいだ。

 そういえば、ちゃんとした戦闘って初めてだ。

 毎回ライムに任せていたし、どういった仕組みなのか、ライムが捕食すると見えなくなるのだ。


 だから包丁を使って食材以外を切ったのは初めてだったはずなのだが、ワームを切った時に感じた違和感……『適合を開始』……。


 魔物を、生き物を切ったのに、それが特別悪いことだとは思わなかった。

 でも、あの感触は気持ち悪かったな。

 なんか、思い出したら気分が悪くなってきた。

 今までライムに任せていたツケがここでくるとは……。

 これからも、こういったことはあるんだろうな。

 慣れないといけないのか……。


 でも……その前に……


「うぇぇぇ〜」

「きゅっ⁉︎」

「ふるふるふる」


 俺はダンジョン内で盛大に吐いた。



「ありがとう、モモ。だいぶ楽になったよ」

 あの後、モモに回復魔法をかけてもらった。

 体力しか回復しないのかと思ったが、精神的なことも回復してくれるようだ。

「ライムもありがとうな。慣れるまでは、頼らせてもらうよ」

「ふるふるふる」

 任せろ、と言ってくれている。

 頼もしい奴だ。

 そういえば、さっきレベルが上がったと知らせがあったな。

「ライム、モモ。少しの間あたりを警戒していてくれ」

「きゅっ」

「ふるふるふる」

「ステータスオープン」


 名前:一宮蓮

 年齢:17

 レベル:4

 体力:60/60

 魔力:46/46

 攻撃力:39

 防御力:36

 器用さ:43

 敏捷性:43

 魔攻力:37

 魔防力:39

 職業:使役者LV3

 スキル:【眷属化LV3】【眷属伝心】【眷属召喚LV3】【眷属倉庫LV3】【眷属強化LV3】【短剣術LV1】【盾術LV1】【肉体強化LV1】【魔力増量LV1】【魔力回復量増加LV1】【体力増量LV1】

 ユニークスキル:【全取得数値倍化】

 CP:4

 SP:2


 まずは、【使役者】のレベルを上げよう。


 《職業【使役者】のレベルが上がりました。使役者に関するスキルのレベルが上がりました》


 これでCPは0。

 次はスキルだけど……どんなスキルを取ろうか。

 習得できるスキルを見る。

 これにしよう。

 俺は、【疲労耐性】と【精神強化】というスキルを取った。

 モモとライムもレベルが上がっているみたいだ。

「ライム、モモ、ありがとう。先に進もう」

 引き続き、俺たちはダンジョンを探索した。

 このダンジョンはできたばかりだからか、魔物の数が少なく、集団で遭遇することはなかった。

 まだスライムとカーバンクルとワームしか見ていない。


 しばらく探索をしていると、扉を発見した。

「どう見てもボスの部屋だよな。マッピングしてないけど、一応全部回ったし」

 というか、分かれ道がなく一本道だった。

『の』の字を書いたような道だったな。

「ふぅー。ライム、モモ。準備はいい?」

「きゅっ!」

「ふるふるふる」

 なんか……俺が一番臆病かもしれない。

 そんなことを思いながら扉を開け中に入る。


 ボッ ボッ ボッ…………バタン!


 びくっ!


 中に入ると壁から火が出て部屋を照らし、いきなり扉が閉まった。


(えー! 逃げられないステージなの⁉︎)


 挑戦者に優しくない!

 向こうから扉を少し開けて覗いても、何も見えなかったし……。

 そして中央には、二足歩行の大きな豚がいた。

 いわゆる、『オーク』という魔物だ。

 手には槍を持っている。


「ブヒャァァァ!」

 雄叫びを上げると槍を前に構え、勢いよくこちらに向かってきた。

「モモ、強化魔法を。ライムは俺の頭の上にいてくれ、チャンスがきたら捕食しろ!」

「きゅっ!」

「ふるふるふる」


 シュッ! ヒュッ!


「くっ……はぁ」

 槍での攻撃が上手い。

 こっちの武器は包丁だから、間合いではこちらが完全に不利。

 それに、モモに強化魔法をかけてもらってギリギリだ。

 あと10秒しかない。

 回復魔法も使ってもらったから、強化魔法はあと一回が限界だろう。

 30秒でチャンスを作るしかない。

 タイミングを計ってカウンターを狙っていると――


 ビュッ!


「ブャァァァ」

 オークが悲鳴のような声を上げた。

 どうやら、ライムが溶解液を飛ばしてくれたようだ。

 そして、運の良いことに左目に当たった。

「よし。モモ!」

「きゅっ!」

 モモにもう一度、強化魔法をかけてもらった。


「ふっ!」


 グサッ


 俺はオークの右目を包丁で刺した。

 これで視力は完全に奪った。


 あとは……


「【眷属強化】ライム!」

 俺の言葉と同時に、頭の上にいたライムが、オークの頭部だけに覆い被さる。

 オークはライムを剥がそうと槍を放り投げ、両手で掴むが……。

「俺の強化されたステータスが上乗せされているんだ。そう簡単に、剥がせるわけがないだろう」


 そして……バタン!


 《レベルが上がりました。職業【使役者】のレベルが上がりました。使役者に関するスキルのレベルが上がりました》


 例のアナウンスが聞こえ、オークは体だけ残して死んだ。

「ふぅー。何とか倒せたな。ライム、モモ。ありがとう。俺一人じゃ絶対に倒せなかったよ」

「きゅっ」

「ふるふるふる」

 俺たちが喜んでいると、また例のアナウンスが聞こえてきた。


 《ダンジョンボスの撃破を確認しました。このダンジョンは攻略されました。ダンジョン攻略ボーナスとして、CP及びSPを10ポイントとユニークスキル【転移】を贈ります。()()()()()を検出しました。ユニークスキル【神眼】を贈ります。ダンジョンボス不在により、()()()()()()()()維持が不可能なため、()()()()()()()()消滅します》


「いきなり! ……うっ」

 そのアナウンスが聞こえた直後、ダンジョン内が光を放った。

 俺は反射的に目を開とじてしまったが、瞼を少し開けると、特に眩しくは感じなかった。



 そして、見えてしまった。


 口元だけしか見えなかったが、こちらに優しそうな微笑みを向ける……白い長髪の女性が……。


 コワイという感じはしなかった。

 不気味という感じにも取れない……あの微笑みは、期待?


 なぜ?



 光が収まると、俺たちは庭にいた。

 ダンジョンができた家の庭に……。

「ライム、モモ。大丈夫か?」

「きゅっ」

「ふるふるふる」

 二匹とも大丈夫なようだ。


 そして……


「これ……どうしよう」

 なんとオークの死体も一緒に来てしまったのである。

「ふるふるふる」

「え? 任せろって?」

 ライムが任せろと言ってきたので任せることにした。

 徐々にオークの死体を取り込んでいるようだ。


「ふるふるふる」

 ぷっぷっぷっぷっぷっ……

 しばらく待つと、ライムが何かを吐き出した。

「これって……魔石?」

 赤い色の石だった。

 一番大きいのはオークの物だろう。

「もしかして、ずっと持っててくれたのか?」

「ふるふるふる」

「え? あぁ……なるほど。ワームの時に言おうと思ったけど、俺が吐いたからやめたのか……それはありがとうな」

 ライムが体内で溶かしてくれたから魔石だけ取り出せたけど、本当だったら自分でえぐって取り出さないといけないのか。

 本当に、ライムを仲間にしてよかった。

 あれ? でも、魔物の肉って食えないのかな?

 食べれそうな気もするけど、まぁ、そのうちわかるか。


 ぐぅ〜


「お腹空いたな〜。もう夕方か……。夕食を食べて、今日は早めに寝よう。ライム、モモ。ここが俺の家だよ。改めて、これからよろしくね」

「きゅー!」

「ふるふるふる」

 俺は両親が中学生になる時に交通事故で死んで、母親の実家に引き取られた。

 その時は、ばあちゃんがいたけど、ばあちゃんも俺が高校生になる前に亡くなった。

 今まで一人だったからライムとモモが来てくれて、少しだけ嬉しい。


 夕食を食べている時、テレビをつけると世界各地でダンジョンが出現し、おもしろ半分で入った人が怪我をして、警察や自衛隊が封鎖したようだ。

 ダンジョンに入った人は、魔物がいて武器を持っていたから逃げてきたと言っていたそうだ。

 そして、ダンジョンを見つけたら入らずに警察に連絡をしてくれと言っていた。


 うちの庭にあったダンジョンは消えてしまったんだが……。

 まぁ、連絡しなくていいか。

 ちなみに、ここは結構な田舎で隣の家まではかなり離れている。

 庭は生け垣で囲まれていて、ダンジョンもそんなに大きくはなかったので外からは見えない。


 そして二日後に、この『封鎖する』という対応が、大事件を起こすのだが、それを知る者はいなかった。



 名前:一宮蓮

 年齢:17

 レベル:5

 体力:68/68

 魔力:50/50

 攻撃力:45

 防御力:42

 器用さ:47

 敏捷性:51

 魔攻力:43

 魔防力:41

 職業:使役者LV5

 スキル:【眷属化LV5】【眷属伝心】【眷属召喚LV5】【眷属倉庫LV5】【眷属強化LV5】【短剣術LV1】【盾術LV1】【肉体強化LV1】【魔力増量LV1】【魔力回復量増加LV1】【体力増量LV1】【疲労耐性LV1】【精神強化LV1】

 ユニークスキル:【全取得数値倍化】【転移】【神眼】

 CP:22

 SP:22



 名前:ライム

 種族:スライム

 レベル:4

 体力:22/22

 魔力:15/15

 攻撃力:11

 防御力:14

 器用さ:8

 敏捷性:8

 魔攻力:10

 魔防力:13

 スキル:【捕食LV3】【溶解LV3】【打撃耐性LV3】



 名前:モモ

 種族:カーバンクル

 レベル:4

 体力:16/16

 魔力:18/18

 攻撃力:4

 防御力:6

 器用さ:10

 敏捷性:12

 魔攻力:9

 魔防力:8

 スキル:【回復魔法LV2】【強化魔法LV3】【逃げ足】



 ◇



【転移】一度行ったことのある場所に転移できる。ただし、スキルを習得してから。


【神眼】特定の者に贈られるスキル。神の眼。すごく簡単に言うと、凄い万能な眼。


【眷属伝心】眷属になった者の言うことがわかるようになる。


【疲労耐性】レベルが上がる毎に疲れにくくなる。ステータスには表示されない。


【精神強化】レベルが上がる毎に心が強くなる。残酷な場面を見ても平気になる。ステータスには表示されない。




読んでくださりありがとうございます。


改稿多いですが読んでくれる読者の皆様、ありがとうございます。


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