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ex:私の後悔

本編の番外編みたいなもので、私自身の思い出を少し書かせていただきます。こんな思い出あったなーって思ってくださる人がいると助かります。

みなさん。女装をしたことはあるでしょうか。


草を抜くことでも、走ることでもありません。


そうです。男性が女性用と規定されている衣服、装飾品を身に着け、外見上女性の姿になることです。恐らく一般的には好き好んでそんな恰好はしないと思います。


私は一度、女装経験があります。


私が高校生の時の話です。文化祭ノリとでも言うのでしょうか。高校三年生の高校最後の文化祭で、私はクラスのいじられキャラだったので真っ先に白羽の矢が立てられました。そのころ、女装の話がよく出てくる某ライトノベルを愛読書としていた私は、建前上は「そんなん嫌だよー」などと言って内心主人公のようになれたと喜んでいました。よく考えれば厨二病だったのかもしれません。


結果的に女装をするのは私に決まり、全校生徒の前で女装をし、そこで漫才をするというよくわからない状況に立たされたのです。しかも、私は校内で有名な男子生徒ではなく、どちらかといえば、教室から出ないタイプの人間でした。


よく考えてください。女装をして、よくわからない男がみんなの前で漫才をする。どれだけ怖いことか。笑わせることも、笑われることすらありません。

しかし、引き受けた以上やらなければなりません。みんなが考えた台本を頭に叩き込み、リハーサルにリハーサルを重ね、漫才の方は準備が整いました。


そして当日。

クラスメートの女の子にスカートと黒いニーソックスを借り、着てみました。これが意外にもクラスの中で盛況でした。似合ってる、写真撮っていい?など、私からすれば嬉しい言葉をかけていただけました。

心もウキウキでテンションも最高潮に上がって、人気者になった気の私はいざ舞台へ。何回も練習した文章も頭に叩き込み、準備万端。

やがて私の順番になり、全校生徒の前に。


私はそこでのことを一生忘れないだろう。


——あの子、足綺麗。可愛い。


明らかに野太い声が生徒の大群の中から聞こえてきました。私は怖くなって、練習して覚えた文章が頭から抜け落ち、結局、誰も笑わせることができませんでした。私は心の中で誓いました。


二度と、女装はしません、と。


みなさん。その場のノリというものは非常に危険です。その時々で分別をつけて、腹八分目位を目安にすることをおすすめします。


高校三年生の後悔。


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