我武者羅な我武者羅な変動
その中に居て
悲しく無いの?
不意に現れた蜚蠊の問い
考え込んでいるうちに
設問者は何処かへ
消えてしまった
答えなくて良い事に
安堵したのか
応えなくて良い事に
嫌悪したのか
今となっては後の祭り
精神維持装置に
繋がれた
ギリギリ保っている
心情の中の小人
ベッドの上で
天井に描いた夢を数えている
飛び立てるはずだった
巷に流れる
明るい音楽のように
巷に溢れる
笑顔の声のように
引き剥がすのは
鬱屈した人の魂
必死さが足りないから
今の一歩が
此処での一歩が
出ないのだろう
我武者羅な文章の先に
自分自身の煌めきを乗せて
君だけの太陽を描こう
考え方次第では
人は世界一自由なのだから
猫に自由を求め
鳥に自由を求め
魚に自由を求め
鯨に自由を求め
雲に自由を求め
その大変さを見ずに
何か自由なんじゃないかと
感じるのは
君がそれだけ自由だからだよ
神様はこう言ってる
それに納得する?
現実時間軸の中
必死っていう形で
取り敢えずの毎日を過ごして
命のやり取りより
実生活の営みを優先している
世界の仕組みは
数百万人の頭で作られている
もしかしたら
そうかもしれない
世界の人口は今何人だ
君は作られる側と作る側
どちらに居たいだろう
引き剥がすのは
僕等の表面を覆う誰かの意思
薄ペラなくせに
頑固に付き纏う
そして
人生に絡み付く
リセットボタンも無く
シャットダウンもできない
君のその感覚は正しいのか?
それとも狂っているのか?
誰も決められない
あの太陽にさえ決められない
君だけが決められる
けれども
「する」「しないって事をする」
それもまた選択の果てに
苛立ちの自由が
のたうち回る街に
夜が月を出して笑っている
朝は太陽と知らぬふり
「いつも通り」
それから壊すしか無い
小さな抵抗
小さな生きていく為のプライド
振りかざす
自分の中の時間の中
いつもの道を変える
この世界での
君の起こす小さな変動
確かな変動
そうやって世界は変わる
君も僕も