〜プロローグ〜
ここは、フォルフ地方…シンラである。
このシンラに移住してきた、一人の女性がいた。
茶色のロングの髪をバレッタでとめているその女性は、とても美しい女性であった。
魔法や剣術に詳しい彼女は、たちまちシンラの人々と打ち解け、楽しく平和に暮らしていた。
そんな彼女は今、シンラよりかなり離れた場所にいる。
何故かなり離れた場所にいるのかはまだ謎だが、彼女なりに考えがあるのだろう。
彼女がシンラにやって来てから、だいぶ月日が流れているため、様々な流行がシンラにもやってきた。
そのためか…生活が一部変わったほどだ。
『ありえないし…こんなに大きいなんて、聞いてないよ!』
セルネア語を流暢に話すこの女性は、キラウェルであった。
今彼女は、“レッド・フラウ”と呼ばれている、凶悪な魔物と対峙しているようだ。
何故この魔物と対決しようと思ったのかは謎だが。
『でも倒さないと…シンラに戻れないんだよな』
キラウェルは暫く悩んでいたが、手のひらから炎を出した。
『巫女様の話だと、打撃に強い耐性をもってるようだし、効果はいまひとつだけど…この魔法を使うしかない!』
キラウェルはそう言いながら、魔力を高めていく。
『喰らいやがれ!!』
キラウェルはそう叫びながら、“レッド・フラウ”に飛びかかった。
“レッド・フラウ”も、雄叫びをあげながら自身の蔓でキラウェルをなぎ払おうと、襲い掛かってきた。
二つの力が、灼熱の大地でぶつかり合い、凄まじい轟音を鳴り響かせた……。




