雪模様
まだ、まだ、おかしくないはずです(必死
あ、ブクマありがとうございます。
スペシャルサンクス( ´ ▽ ` )ノ
ふと、窓の外を眺める。あゝ、雪が降ってるな。なんて思いながら。けれども、思考回路の片隅では、如何に、現状を打破するかの術を模索しているわけで。こんなくだらない事を考えている時間はおよそ十秒にも満たないだろう。けれども、現実は時として非情で。今、窓の外でしんしんと降っている細雪が、少しずつ地面に雪化粧をしていく様に、目の前の惨状も少しずつ、酷くなっているのである。願わくばーーー雪が溶ける事を。
今日、家を出るときは、それなりの心構えで学校に向かったはずなのだ。だけれども、この惨状は私の危機察知能力が脆弱だからなのか、それとも、級友達の団結力が強固な物なのか。否。たとえ、私の危機察知能力が脆弱でなくとも、級友達の団結力が脆くても、今、この場の状況は変わらないのでは無いかと思う。
こんな事になってしまったのは、何時からであろうか。先の生徒会選挙で生徒会長に当選した時からだろうか、立候補した時からか。
私がインターハイで優勝を納めた時からだろうか、エントリーをした時からか。
部活動に入部届けを出す時だろうか、説明会を聞きに行った時からか。
初めて、学校の門をこの学校の生徒として潜った時からだろうか、願書を出しに行った時からか、それとも、受験勉強をし始める前からなのだろうか。
あゝ、今となってはそれすらも分からないのだ。考えても仕方が無い。現に今、私の凡庸な脳細胞で考えても、現状を打破できる術が見つからないのだから。
がやがや。と、私の机の周りに集まる諸君よ。どうか退いてはくれまいか。私が最も苦手とする、カカオを主としない白いチョコレイトを私の下駄箱やら、机上やら、ロッカーの中やらに押し込まないで頂けないだろうか。
がらり。と出入り口の方から音がする。
教室中が一瞬で整然となる。おや、どうしたのであろうか。そして、級友達よ、私が請願しても退かなかったのにもかかわらず、音がしただけで退くとはどういう事であろうか。私の思考回路は先程の、チョコレイトをどうするか。から、皆をここまで静粛にさせられる音は、一体何なのだろうか。に切り替わっていた。
成る程、実に単純な事である。我が学級を受け持つ、荒平教諭が教室に入ってきた、ただ、それだけの事である。そして、その事象を私が認知出来た数秒後、SHRのベルが鳴った。
いやぁ、真琴くんは化け物じみてますね(棒