人をなめるんじゃない
最善ってなんだ。
それはどこにあるんだ。
死んだら終わりだ。完全に終わりなんだ。
それなのに、
なんでいつも事が起きてから命に対して頑張ろうって気になるんだこの世の中は。
死なす前にもっと出来た事があったんじゃないのか! 。
どうすればよかったと言うんだ。
どうすれば! 。
どうすれば! 。
それが判らなくて悔しい。
頭に来てしょうがない。
一体全体、
なぜあの津波の時に、まだ大勢の人が残っていなければならなかったんだ! 。
何故だ!。
何故なんだ! 。
21世紀のいっぱしの文明国が、むざむざ1万人もの命を失う羽目になろうとしてる。
人という種がこんなにも弱い物だったというのか。
そんなわけがあるか! 。
人をなめるんじゃない。
次にどんな地震が起ころうと、どんな津波が来ようとも、
人類は二度と、これほど多くを死なせたりはしない。
次はない。こんな屈辱はもう絶対に受けない。
あなたは大きく、強く、無慈悲だが、
人は負けっ放しでは終わらない。
必ず強くなる。
今よりもずっと強くなる。
もう抱擁はいらない。
厳しいしつけを甘んじて受ける時代はもう終わりだ。
握手を受け入れるべき時期が、もう来ているんだ。
強く、無骨になった手に、きっとあなたは驚くだろう。
それは、そう遠い時じゃない。
人をなめるんじゃない。
これ以上はもう、ない。
絶対に。ない。