第39話:廃村国家の盟約 ―世界を動かす力
丘の上、瓦の軋み、水路のせせらぎ、風のざわめき、装置の青白い光――すべてが静かに振動し、廃村国家の存在感を世界に示していた。
「翼、隣国との交渉の進捗は?」凛花が資料を手に問う。
「技術共有と資源協力の協定案がまとまりつつある。正式に盟約を結べば、廃村国家の影響力は大きく広がる」翼が答える。
「装置の力を見せすぎず、信頼を得ることが鍵ね」天音が解析画面を見つめる。
「俺は住民と共に防衛体制を万全にしておく。万が一の外敵襲来にも対応できる」拓海が瓦の上で構える。
盟約締結の日、廃村国家の丘は訪問団で賑わう。瓦、水路、倒木、風、装置の光――すべてが調和し、安全で魅力的な国家としての印象を演出する。
「廃村国家の皆様、我々は友好と協力を誓います」訪問団の代表が礼を述べる。
「我々も盟約を結び、共に未来を築く」翼が旗を掲げ応える。
天音が装置の微光で演出を強化し、瓦や水路、風の調和が訪問者に安心感と信頼を与える。
凛花は資料を示し、住民の協力体制とインフラの安定をアピール。
拓海は実際の作業を案内し、住民の能力と国家の防衛力を披露する。
盟約締結後、周囲の国々の警戒心は徐々に和らぎ、廃村国家は国家間の信頼と影響力を確立。未知の外敵に備えつつ、外交・技術・文化面での存在感が世界規模に拡大する。
「これで、廃村国家は世界に影響を与える力を手に入れた」翼が旗を高く掲げる。
「装置と住民、私たちの知恵…すべてが結晶した瞬間ね」天音が微笑む。
「俺たちの廃村国家、世界に名を轟かせる時が来たな」拓海が笑顔で言う。
「国家は試練を経て、さらに進化する。これが廃村国家の真価」凛花が静かに語る。
瓦の軋み、水路のせせらぎ、風の音、装置の光――すべてが廃村国家の盟約締結と世界進出の象徴として響き渡った。




