第34話:廃村国家の進化 ―装置の完全覚醒
丘の上、瓦の軋み、水路のせせらぎ、風のざわめきが微かに光を帯びる。四人は装置の前に立ち、静かに息を整える。未知の外敵との全面戦闘で得たデータと経験を基に、装置の完全覚醒を試みる時が来たのだ。
「天音、準備はできているか?」翼が問いかける。
「ええ。封印の歯車を全て連動させれば、装置の力は最大限に引き出せる」天音の声に緊張感が漂う。
「俺たちだけでなく、住民もこの恩恵を受けられるか?」拓海が不安げに尋ねる。
「もちろん。制御と同期を慎重に行えば、安全に国家全体へ展開できる」凛花が資料を手に答える。
装置の青白い光が脈動し始め、瓦や水路、倒木、風と微細に連動。光が強まるにつれ、廃村全体が振動し、瓦や水路が自律的に動き出す。
「翼、今だ!」天音の声と同時に、装置の光が丘全体に一気に広がる。瓦の軋みが整い、水路の流れは完璧に制御され、倒木や建物は自律的に修復と再配置を開始。風のざわめきも装置の力と共鳴し、空気の流れを安定させる。
「……これは、まるで廃村が生きているみたいだ」拓海が目を見開く。
「国家のインフラが完全に統合された」凛花が静かに呟く。
「装置の力だけじゃなく、私たちの知恵と住民の協力が結晶している」天音が微笑む。
「これで廃村国家は、どんな試練にも耐えられる……!」翼が旗を掲げる。
丘の上、瓦の軋み、水路のせせらぎ、風の音、装置の光――すべてが完全に調和し、廃村国家は装置の完全覚醒によって国家としての最強の基盤を手に入れた。
「未知の外敵、どんな試練でも来い」翼が決意を込めて言う。
「国家の進化は止まらない」天音が光を見つめる。
「住民と私たちの力で、この廃村を未来の国家へと導く」凛花が力強く言う。
「俺たちの廃村国家、ここからが本当の物語だな」拓海が笑みを浮かべる。
瓦の軋み、水路のせせらぎ、風の音、そして装置の光――すべてが、廃村国家の進化と未来への希望を象徴していた。




