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第31話:未知の来訪者 ―外敵の影

廃村国家の朝、瓦の軋み、水路のせせらぎ、風のざわめきは普段通りに響いていた。しかし、丘の霧の向こうに、見慣れない影が静かに立ち上がる。


「……翼、あれは?」拓海が指を差す。

「外敵か、それとも……未知の存在か」翼が厳しい表情で答える。

天音は装置の解析画面を凝視し、「装置が反応している。通常の外敵ではない。力の波動が強すぎる」とつぶやく。

凛花は資料を手に、「住民にはまだ知らせないほうがいい。混乱を避けるために、まずは我々で状況を把握する」と冷静に判断する。


四人は丘の上から、未知の来訪者の動きを監視する。瓦の軋み、水路のせせらぎ、風のざわめき――装置の光が微かに反応し、廃村全体が警戒態勢を取る。


「装置の力を使えば、廃村全体の防衛ラインを強化できる」天音が声を張る。

「でも、力を見せると相手も本気になる」凛花が慎重に付け加える。

「なら、戦略と知恵で迎え撃とう。力は最後の手段だ」翼が決意を示す。

「俺は物資や資材で支援する。村の安全も同時に確保だ」拓海が準備を整える。


未知の来訪者は、廃村国家の丘の下に静かに姿を現す。その威圧感は過去の外敵とは桁違いで、瓦の軋みや水路のせせらぎも異常なほど敏感に反応する。


「……これは、廃村国家としての新たな試練ね」凛花が小さく息をつく。

「装置と力を駆使すれば、俺たちは必ず守れる」翼が旗を握りしめる。

「未知の力、受けて立つわ」天音が青白い光を最大限に調整する。

「さあ、廃村国家の本気を見せる時だ」拓海が瓦の上で身構える。


瓦の軋み、水路のせせらぎ、風の音、装置の光――すべてが未知の来訪者との初めての接触を告げ、廃村国家に緊張と決意が走る。


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