第30話:廃村国家の未来 ―希望と試練
朝日が廃村を黄金色に染める丘の上、四人は静かに国家の全貌を見渡していた。瓦の軋み、水路のせせらぎ、風のざわめき、装置の青白い光――すべてが、廃村国家の息吹を象徴している。
「ここまで来たか……」拓海が瓦の上に座り、深呼吸する。
「外敵、制度整備、外交、住民の協力……すべてが一つに結晶した」天音が微笑む。
「でも、これで終わりじゃない。国家には常に試練が待っている」翼が丘の頂上から未来を見据える。
「ええ。希望と試練、両方を受け入れることが、国家の成長につながる」凛花が静かに頷く。
住民たちは朝の作業に取り掛かり、瓦や水路の整備、農地の耕作に励む。装置の光が微かに揺れ、瓦の軋みや水路の流れに反応して作業効率を自然に高める。
天音は装置の解析を続けながら、「装置の力にはまだ未知の部分がある。これを活かせば、廃村国家はさらに発展できるわ」
拓海は資材を運びながら、「未知の力か……楽しみでもあり、怖くもあるな」
凛花は資料を確認しつつ、「次の外交や外敵対策も考えないと。国家としての挑戦は無限ね」
翼は旗を握りしめ、「でも、俺たちなら乗り越えられる。廃村国家の未来は、ここからが本番だ」
丘の上、瓦の軋み、水路のせせらぎ、風の音、装置の光――すべてが調和し、廃村国家は希望と試練を同時に抱えた未来へと踏み出す。
四人は互いに視線を交わし、静かに誓う。
「廃村国家は、私たちの力と知恵で、どこまでも強くなる」
瓦、風、水、光――すべてがその誓いを包み込み、廃村に新たな歴史の幕を告げた。




