第24話:霧の決戦 ―廃村国家の試練
夜明け前、丘は濃い霧に包まれ、瓦の軋み、水路のせせらぎ、風のざわめきが異様な緊張感を帯びていた。四人は古屋の奥で装置の青白い光を見つめながら、外敵接近の気配に耳を澄ます。
「翼、影が増えている!」拓海が林の向こうを指差す。
「準備はいいか?今度は小規模じゃ済まない」翼が指示を出す。
霧の中、黒い影が複数、廃村全体に迫る。瓦の軋みや風に紛れ、静かに近づく敵に、四人の緊張は頂点に達する。
「装置、フル稼働させる」天音が声を張る。封印を解除した歯車が回転し、青白い光が廃村全体に広がる。瓦は安定し、水路は自動で整流され、倒木は微細に動いて防衛ラインを強化する。
拓海と翼は防衛ポイントに立ち、凛花は資料を手に監視を担当。瓦の軋み、風のざわめき、装置の振動――すべてが連動して外敵の接近を阻む。
黒い影が古屋に迫った瞬間、装置の光が一層強まり、霧の動きも反応する。外敵は近づくたびに動きを制御され、瓦や倒木の配置が自動で防衛網を形成。
「今だ、押し返せ!」翼の号令で四人が力を合わせる。瓦の軋み、水路のせせらぎ、装置の光が共鳴し、外敵を霧の中へと押し戻す。
戦いが終わると、丘の上には朝日が差し込み、霧がゆっくりと晴れていく。瓦の軋み、水路の整流、風の音――すべてが廃村国家の勝利を告げる静かな証だった。
「初めての大規模防衛戦、成功だ」拓海が息を整えながら笑う。
「装置と私たちの協力で廃村国家は守れる」天音が微笑む。
「でも、これからも試練は続く」凛花が冷静に言う。
「廃村国家の成長は、ここからが本番だな」翼が未来を見据える。
瓦の軋み、水路のせせらぎ、風の音、そして装置の光――廃村は、覚醒した力と四人の結束で、国家としての試練を初めて乗り越えた。




