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第13話:古屋の影 ―初めての異常接触―

夜の廃村は、瓦の軋みと風に揺れる木々の音しか聞こえない静寂に包まれていた。四人は古屋の奥で、天音の解析する古代装置の前に集まっていた。


「光の脈動、まだ止まらない……」天音が手帳に記録を取りながらつぶやく。

「何が起きてるんだ?」翼が前に出て装置を覗き込む。


その瞬間、装置の内部で青白い光が強く瞬き、部屋の影がゆらりと歪む。拓海は反射的に後ろに飛びのき、瓦屋根の上から降りる土埃が舞った。


「――な、何だ!?」拓海の声に、凛花も驚きの色を隠せない。

「危険な……何かが、この装置から出ている」天音の指先が微かに震える。


光の揺らぎが部屋の奥の壁に影を作る。その影は、まるで人型のように揺れていた。翼は息を呑む。

「……まさか、幽霊とかじゃないよな?」

「わからない。でも、反応が装置とリンクしていることは確か」天音が冷静に分析する。


四人は距離を取り、装置の挙動を観察する。影は一瞬、人間の形を取り、次の瞬間には壁の模様に溶け込む。自然現象とも、光学的なトリックとも言い切れない異常さだった。


「このままでは……放置できない」翼が決意を込める。

「私が解析を続ける。装置の仕組みと、この影の関連を調べたい」天音が前に出る。

「俺が見張りをする。何かあったらすぐ知らせる」拓海も声を上げる。

凛花は資料を抱えながら、慎重に周囲を確認する。


初めての異常接触は、チームの緊張感を一気に高めた。瓦の軋み、風の音、影の揺らぎ――すべてが、廃村に秘められた未知の力を示す警告のようだった。


「……廃村、やっぱりただの廃村じゃない」翼が静かに呟く。

「でも、私たちが解き明かす」天音の瞳は、強い決意に光っていた。


丘の上、霧が薄くなる夜空の下、古屋の影と青白い光は、物語の次なる超展開を静かに予兆していた――廃村国家に迫る未知の危機と秘密の始まり。


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