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第11話:廃村資金奪取大作戦 ―未知なる資材市場―

朝日が廃村を淡く染める。瓦屋根の上には夜露が残り、丘の上の霧が徐々に晴れていく。


「さて、今日から資材確保の本格作戦だ」翼が手帳を広げ、作戦の流れを確認する。

「でも、現金も足りないし、資材も限られてる……」凛花が悩ましげに言う。

「ふむ……なら、外部の市場に足を運んでみるのも手かも」天音が指を動かし、古い資料をチェックする。

「資材市場?それって都会の……?」拓海が眉を上げる。


四人は廃村を離れ、近隣の小都市へと向かう。瓦の軋む丘道を下り、霧に包まれた森を抜ける。足元の泥と倒木を慎重に避けながら歩くたび、廃村の静けさと都会の喧騒のコントラストが胸に迫る。


市場に到着すると、人々の活気と物資の洪水が四人を圧倒する。木材、瓦、工具、資材……ありとあらゆる建材が所狭しと並ぶ。


「ここで、必要なものを確保できれば、廃村国家は大きく前進する」翼がつぶやく。


しかし、資材の価格は予想以上に高く、限られた資金では全てを揃えることは不可能だった。

「これは……計算が甘かったか」凛花が肩を落とす。

「待て、まだ方法はある」天音が目を輝かせ、店主に交渉を始める。


天音の計算と閃きで、使える資材を最小限の費用で調達する作戦が始まる。拓海は運搬を担当し、翼は全体の指示を調整。凛花も書類手続きを代行し、市場のシステムに慣れない中で活躍する。


数時間後、四人は必要最低限の資材を手に入れ、再び丘の廃村へと戻る。疲労はあるが、チームとしての成果が確かな自信となって胸に残る。


「これで次の瓦修復も、屋根の補強も進められる」翼が手を広げる。

「資材は揃った、あとは計画通りに進めるだけ」天音が微笑む。

「やっぱりチームでやれば、何とかなるんだな」拓海が笑う。

「ええ、これが私たちの力」凛花も頷いた。


丘に戻った廃村は、瓦の軋みや風の音、水路のせせらぎとともに、確実に生き返っていく。四人の小さな勝利は、未来への大きな一歩となった。


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