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第10話:焚き火の誓い ―初めての小さな勝利―

夜の霧が丘を包み込む。瓦屋根の上に月明かりが反射し、倒木の影がゆらめく中、四人は古屋の前で焚き火を囲んでいた。今日の作業で、瓦修復、水源確保、資材整理まで、初めてチーム全員で廃村内の課題を達成できた日だ。


「……やっと、一息つけるな」翼が焚き火の前に座り、手を温める。

「でも、まだまだ課題は山積みね」天音は地図と手帳を膝に置き、明日の作業計画を考えている。

「でも、今日は一歩進めた」凛花が微笑む。

「確かに。俺たちなら、やれるな」拓海も頷く。


焚き火の炎が、四人の顔を暖かく照らす。

瓦の軋む音、霧を切る風の音、遠くで聞こえる夜鳥のさえずり――静寂と小さな達成感が混ざり合う瞬間。


翼は空を見上げ、月明かりに照らされた丘を眺める。

「この廃村が……少しずつ、生き返ってる気がする」


天音は微笑みながら、焚き火の炎をじっと見つめる。「私たちの力で、この場所を変えられる――そう思える」


凛花は焚き火に手をかざし、静かに誓う。「どんな困難が来ても、仲間と一緒に乗り越える」

拓海は拳を軽く握り、風を感じるように立ち上がる。「この廃村国家、俺たちで絶対に形にする」


四人の誓いは、静かな夜に、焚き火の揺れる炎に映し出される。


丘の上の霧は濃くても、彼らの心に灯った小さな火は、確実に廃村を照らしていた――小さな勝利の火、そして未来への希望。


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