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2プラン目


「まいど!」

狼の獣人は今日も元気な声を響かせ仕事に励んでいる様だった。


「あ、糞…リンコさん!」

「糞…リンコさん!先にどうぞ!」

並んでいた客達はリンコに気がつき、皆がリンコへと順を譲ろうとした。


リンコは魔族を撃退した件でグランニッカ王国内の英雄として皆に知られ、尊敬されていた。


ハァ…やっぱまだ頭に糞がついてくるか…


「いえいえ、ちゃんと並びますからお気になさらず!」

リンコは慌てて断った。


「うまそーな匂いだな…確かにビールと合いそうだ」

リンコの後ろに居たダーメオが鳥串の匂いに反応した。


「でしょ?」

リンコはビール片手に鳥串を頬張る事を想像して口角を上げた。


仕事は順調だし、次は私の生活インフラの中心、居酒屋だ!


「まいど!お!また来てくれたのか!?サービスするよ!」

狼の獣人はリンコの姿に気がつき嬉しそうに声をかけた。


「うん、鳥串20本ください!…それとね、相談があるんだ」

リンコは注文してから本題へと入った。


「屋台の借りもある!お姉さんの頼みなら何だって聞くよ!」

狼の獣人は快く答えた。


「実は居酒屋をやって欲しいんだ!勿論、出店費用はアタシが全部払うし、利益は全部2人で持っていってもらって構わないし…」


「ちょ、ちょっと待った、それだとお姉さんに得無くない?」

狼の獣人はリンコの頼みの意図が見えなかった為一旦話を止めた。


「熱々の鳥串食べて、良く冷えたビールで流し込む…労働者にとってこれ以上の幸せは無いよ〜」

リンコは目を輝かせヨダレを垂らし力説した。


「俺は断る理由が無いけど…とても冷えたビールなんて…」


「そこで俺の出番て訳だ」

ダーメオは親指を自身へ向けると微笑んだ。


「そう、適材適所!…それにダーメオの取り柄それしか無いしね」

リンコは頷いた。

「お兄さんはスキル持ちか…良いね!やろう!俺はアッキョシー、宜しくダーメオ!」

狼の獣人は名前をアッキョシーと名乗った。


と、屋台の前で話は盛り上がり、ダーメオと狼の獣人…アッキョシーの居酒屋がスタートする事となった。


同じ頃のグランニッカ王国の城内では従者や兵達が忙しなく荷物を手に走り回っていた。


「早くウチの特産品や美術品を並べるのじゃ!」

クズメターボは自ら指示をしていた。


「はっ!…ところでお前、何の為に玉座の間に陳列を?」

兵の1人がクズメターボへ問いかけた。


「アイツが来るからじゃ…ね、今お前って言った?」

クズメターボは理由を答えた。


「陛下、恐れながらアイツとは?」

兵はクズメターボが王である事を思い出し、呼び名を換えて続けた。


「ドンキフォー帝国第一王子…オラオ・ラ・ワーイルドゥじゃ、理由は今にわかる」

クズメターボは額に汗を流しながら城の窓より外を見た。


同じ頃、オラオとヤッサオを乗せたドンキフォー帝国の船はグランニッカ王国の港に着いていた。


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