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75勤目

皆がビールを飲み交わす中、1人クッサイの背を見つめるギャルルの姿目にしたリンコはそこに歩み寄った。

「ギャルル…クッサイに話しかけないの?」


ギャルルは毛を逆立て動揺して答えた。

「な、な、何の話っスか!?」


ギャルル分かりやすいなぁ〜


リンコはギャルルの横に並び共にクッサイの背を見て続けた。

「そのいつも見てるから…クッサイの事が気になるのかなぁって?」


「違うっス!ただ…実は昔命を助けられた事があって…でも向こう覚えて無さそうっスから…何ていうか…」

ギャルルは強く否定してから過去に命を助けられたと語った。


って顔真っ赤じゃん…可愛い。

確かにクッサイは覚えて無さそー…

とりあえず距離だけでも少し近づけてあげるか…

「そーなんだ…じゃあ、ビール渡して来てくれる?何でも無いなら出来るよね?」


「リンコがそう言うなら…渡して来るっス」

ギャルルはモジモジしながらもリンコからビールを受け取りクッサイの元へと歩んで行った。


一方、その頃のグランニッカ王国ではクズメターボが報告を受けていた。

「あ…負けたってね?うん、もういーよ、お金ももったいないし…」


リンコを召喚した術者は怒りに任せて口を開いた。

「陛下!何を弱気な!」


王はめんどくさそうに皆に問うた。

「だって、皆んなも嫌じゃろ?…漏らすの。ワシもよく考えたんじゃが、名誉や威厳の他にもっと『大事な物』があると思うのじゃよ…」


「さすがはクズメターボ様!ナイスビビリ!」

「クソ太っ腹!」

兵達や従者は皆頷き、王の英断を認め、同時に兵達全員が『大事な物』を頭に浮かべていた。


大事な物といえばやっぱ『アレ』だよな〜


そんな中リンコを召喚した術者だけは納得していない様だった。

「くっ…」


情け無い王め!

こんな事では『マジッカ』から受けた我が屈辱を…

ドンキフォー帝国の占領など、夢のまた夢だ!


そうだ!こうなれば…


術者は夜間に1人グランニッカの禁書庫へと忍び込むと震える手で一本の巻物を手に王国から息を殺して出た。


こうなればコレを使ってこの国諸共…いや世界諸共!

…マジッカを亡き者に!!


そして何故かその日、アータ・マワールイの店の前にはグランニッカ王国の兵達が長蛇の列を成しトイレットペーパーを買い漁っていた。


アータ・マワールイは呟いた。

「今日は何だってこんなに兵士がトイレットペーパーを買いに来るんだ?」


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