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72勤目

クッサイは眉間にシワを寄せてリンコの背に話しかけた。

「リンコ…今回ばかりは本当にまずいぞ」


その夜、リンコ達は話し合った。

…結果、リンコの強い申し出でバリケードを作り迎え撃つ事とした。


しかしながらリンコ含める全員は当たり前に一国の兵力をバリケードなので防げぬ事は内心わかっていた。


翌朝、モーモやクッサイを中心に森から取って来た木材でバリケードの製作にかかった。


しかし、今までに無く皆無口で、何よりその表情は暗いもので有った。


それを見たギャルルが一言口にした。

「せっかく作ったのにこんな事言いたく無いスけど…もって3分スね…」


リンコは普段何も言わない居候と化したギャルルの言葉に下を向き絶望感を露わにした。


わかってはいたけど…

黙り込むリンコへと容赦無くモーモもギャルルに同調した。

「だろうな…リンコの気持ちを優先してとりあえず作ったが…間違えなく突破される、今からでも遅く無い何処かへ逃げた方が良い」


続けてクッサイが口を開いた。

「俺もモーモに賛成だ…俺達だけならともかく年寄りを守りながら戦うなんて現実的じゃ無い」


クッサイはついでとばかりに別の話も口にした。

「あと…今までずっと黙って来たが、敵意が無い事は何と無くわかるが…アンタは一体どう云うつもりなんだ?」


クッサイはギャルルに目線を移した。

「王国最強の爆破魔法の使い手…ギャルル」


ギャルルはクッサイから目を背けて髪を触りながら返事した。

「アタシは…アタシは王国とかどうでもいいス、関係無いスから…安全な所で見てるっス」


クッサイは真っ直ぐにギャルルを見据えて話した。

「だが、此処に居る限り逆賊と見られる事は間違いあるまい…それにここで安全といえるのは、あのミスリルでできたトイレくらいだ」


リンコは現実を皆から突きつけられて黙り込んで下を向いた。

本当…そうだよね、現実的じゃなかった。

アタシも最初からわかってた…。


でも、ここを離れたら、おばあちゃん達の住処が無くなっちゃう…それに、おばあちゃん達の中には移動に耐えられない人も居る…


現状、トイレくらいしか安全な場所はここには無い…。


リンコは何かを思いついた様で声をあげた。

「あっ!」

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