69勤目
リンコは荷馬車から顔を乗り出して木々を確認すると口を開いた。
「凄い大きな岩だね…」
リンコの呟きを隣で聞いたモーモが正した。
「ん?岩じゃ無いぞ…アレが神獣だ」
リンコは荷馬車から顔を乗り出して木々を確認すると口を開いた。
「凄い大きな岩だね…」
リンコの呟きを隣で聞いたモーモが正した。
「ん?岩じゃ無いぞ…アレが神獣だ」
リンコは素直に驚いていた。
「ええ!?でかっ!!」
荷馬車が大きな亀の近くまで来た頃モーモが荷馬車を停めるように促した。
「トバッチーリ停めてくれ…降りるぞ?」
「了解…」
モーモは荷馬車を降りながら続けた。
「言い伝えじゃ何でも2000年以上生きているそうだ」
リンコは関心すると同時に不安になった。
「へぇ〜…って大丈夫なの?暴れたりしない?」
ダーメオの荷馬車も停まり地に足を下ろして木々を見つめるクッサイが、背を向けたままリンコへ別件の注意喚起をした。
「心配要らないカメメは温厚な上、殆どの時間を寝て過ごす、そんな事より足元の白いのには反応するなよ?」
リンコの足元に白い小さなクマの様な生き物が近寄った。
ずっと兎か何かと思って気にして無かったけど…
よく見るとクマのぬいぐるみみたい…
めっちゃ可愛い〜!!
うう…触りたい〜…
近くを通り過ぎようとした時神獣ことカメメが甲羅の中から頭を出した。
モーモは両手を握り合わせて口を開き神獣カメメへとお辞儀した。
「おお!…神獣が顔を出すとは珍しいな!」
直後、皆が見上げる中大きな神獣は鳴き声を漏らした。
「キュキ…ピューピー…ピキュ…」
トバッチーリは片膝を地に着き耳を傾けた。
「僕のスキルは生き物全ての言葉が聞き取れる…ちょっと聞いてみるよ?」
「ピキキッ…ププ…」
リンコはもしかすると転生者の自分への言葉ではと心躍らせていた。
え?これもしかして異世界に来た私に『力』とか『武器』を与えるとかそうゆうやつ?
リンコは待ちきれずトバッチーリに声をかけた。
「ねえねえ!なんて言ってるの?」
トバッチーリは神獣の声に耳を傾け続けた。
「シッ…待って…」
「ピューピー…キュキ…ピキュ」
暫く声を出してから神獣『カメメ』は頭を大きな甲羅へと戻した。
そこでトバッチーリが小さく漏らした。
「なるほど…」
クッサイがトバッチーリに結論を求めた。
「で、結局何て言ってたんだ?」
トバッチーリは首を傾け手を仰ぐと答えた。
「ああ…『眠い』だって」
「あーそ…」
眠いなら話さず寝てろ…




