65勤目
アータの言動に恐怖する男性は早く事を終える為に考えた。
え?何言ってるのマジ怖いんだけど…もう金も要らないから帰ってもらおう!
「マントどうぞ、お代も結構ですんで…」
「いや金は払うぞ?オイ…何処へ行く…」
客観視できぬ男アータは男性が変わっていると考えた。
金を受け取らぬとは変わった男だな…
アータは男が店の奥へと逃げる様に入ってしまった為仕方なくマントで身体を覆いその場を離れた。
よし、次は昨晩考えた下痢の対策だ。
アータ・マワールイは次に下着屋へと足を運んだ。
そこには様々な下着や靴下、マフラー等が売られていた。
アータが店へと足を踏み入れるとガッチリとした男の店員がアータへと声をかけた。
「いらっしゃいませ、何をお探しですか?」
アータは即答した。
「糞尿が漏れても問題無い下着をくれ」
「えっと……漏れた時点で問題無くは無いと思うのですが…」
店員は暫く考えてから返事をした。
アータは爽やかに笑うと自身の言葉を言い換えた。
「ハッハッハッ糞尿を吸収して外に出さない下着をくれとの意味だ」
「お客様すいません…お力になれそうも無いです」
店員はアータの求める商品が店内に無い事を伝えてから有益な情報をくれた。
「…ですが吸収率の極めて高い紙と水漏れしない布を取り扱っている雑貨屋なら知っております、そこならばもしかすると…」
「なるほど…礼をやろう」
アータは役立つ情報をくれた店員にチップを渡す為腰に巻きつけた貨幣の入る巾着袋を出そうとマントを翻し、アータの半裸が露わになった。
「お、俺に何する気です!?出て行ってください!」
店員は壁にしがみつく様にアータから離れた。
「…」
何だ?…最近は金を受け取らないことが流行っているのか?
アータは独り思いに耽りながらも店を出て雑貨屋へと向かった。




