63勤目
建物の隅でモーモに詰め寄るクッサイの姿があった。
「モーモ?今の話だと穀物の採取の後のここの30分は何もしてない様だがコレでいいんだな?」
モーモは愛想笑いも交えてクッサイに説明していた。
「クッサイのアニキ…リンコはそんな細かいタイプじゃ無いから気にしなくても…」
モーモの思いは届かずクッサイはメモを手に熱い想いを口にした。
「ダメだ!やるからには完璧にだ!」
更に、その背に熱い視線を送るスカンクの獣人…ギャルルは静かに頬を赤らめてていた。
同じ頃、アータ・マワールイは下着姿のまま大きな黒い犬に跨りグランニッカの飲食店と宿屋が建ち並ぶ城下町に着いていた。
大きな黒い犬は飲食店から流れ出る食べ物の匂いにヨダレをダラダラと垂らしていた。
アータは黒い犬から降りると髪を掻き上げると宿屋のドアを開けた。
「オイ1番上等な部屋を頼む!」
「キャー!誰か来て!変態よ!大剣を持った下着姿の変態!!…割とイケメンの変態!!!」
宿屋の従業員の女達は見るや否や身の回りの物をなりふり構わずにアータ・マワールイへと投げつけた。
「違う!俺は服を着てないだけで変態では無い!…クソ…」
アータはせっかく入った宿屋より下着姿のまま宿屋から逃げ出す様に外へ出て馬代わりに使っている大きな黒い犬の名を呼んだ。
「チッ…ブラックポチ!場所を変えるぞ…ん?」
しかし、アータ・マワールイの愛馬、兼愛犬はどうやら何処かへ行ってしまった様でどこにも見当たらなかった…。
「うっ…ううっ…ブラックポチ…」
アータは下着姿で涙を拭いうと1人復讐を胸に誓った…。
「糞さえ…糞さえ克服出来れば…ん?…そうか!ハハ…ハッハッハッ!今に見ておけ!クソブス…いやリンコ!」




