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57勤目

「クズメターボ陛下…私アータ・マワールイがこの大剣、刃華斬麗流梁バカキレルヤンのサビにして差し上げましょう!ハッハッハッそれでは参ります!」

大剣士アータ・マワールイは背に担いだ大剣を掴むと王へ誓った。


バサッ!

アータ・マワールイは立ち上がりマントを翻した。


「ちょっと待て!…まだ特徴も居場所も言うておらんぞ!」

国王クズメターボはアータ・マワールイを引き止めた。


アータ・マワールイは凛々しい顔で笑い、再び跪いた。

「ハッハッハッそうでしたな!で、クズメターボ陛下、何の特徴と居場所でしょうか?」


国王クズメターボは頭を抱えていた。


リンコ達はその頃、王城前の城下町へと到着した。

トバッチーリとダーメオは用が有るからと、リンコに1時間後にまた落ち合う約束をするとその場から離れて行った。

「じゃ、また後で!」


ダーメオはリンコの姿が見えなくなると疲労感を露わにした。

「あー肩凝った…何とかリンコにバレずにここまで来れたな…ところでトバッチーリ、風呂を取り扱ってる店は知ってんのか?」


トバッチーリにはアテがある様だった。

「うん、君に会う前に知り合った石の加工をしている人がいるんだ…ていうかね!君と出会ってからマトモに人と話す暇も無くなったんだけどね!」


「そーか…じゃ行くか?…ん?何だあの人集り…今日は祭りだったか?」

ダーメオはトバッチーリの嫌味を受け流して近くの人集りに目を移した。


「今日?祭なんて無かったと思うけど…てか、普通今謝らない?」

トバッチーリはダーメオの質問に答えた後、独り不満をこぼした。


そんなトバッチーリの小さな不満を他所に人集りの中から中年の男の声がした。

「多忙な女性の皆さん…本当に頭が下がります。

仕事に家事…育児に追われる方もいらっしゃるでしょう…」


中年の男は話しながらも片手を2人の獣人へ向けるとお辞儀をした。

「たまにはご自身に優しさを自由を…トキメキを!少しだけ、ほんの少しだけ彼らの歌に、その声に耳を傾けて貰え無いでしょうか?」


中年の男の後方からマイクを手にした黒い馬の獣人…そして白い馬の獣人が40センチ程の小さな台にそれぞれ上がった。

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