55勤目
よし!お掃除終了!あ〜疲れた〜…
ん?何か臭いな…何処が臭いんだろ?掃除したばっかりなのに…
…あれ?どっち向いても臭い…もしかして
リンコは自身の匂いを嗅いで溜め息を吐いた。
そうだよね…長い事お風呂にも入れてないし…
リンコの落ち込んだ様子を後ろから見ていたダーメオが口を開いた。
「オイ…トバッチーリ見ろよ」
トバッチーリは売りに出る穀物の品目と数を数えてメモをしながら返事した。
「ん?ああ…いつもリンコさんは働き者だねー…誰かと違って」
ダーメオはリンコの方を向いたままトバッチーリに答えた。
「そうじゃ無い…今リンコ自分の臭いを気にしてただろ?街で香水でも買わないか?」
トバッチーリは手を止めて嬉しそうにダーメオを見た。
「珍しくまともな事言うからびっくりしたよ…良いね!お世話になってるしね」
そんな2人に城へ帰らなくなりいつの間にか居候と化したギャルルが物陰から声を挟んだ。
「わかってないス…リンコが求めてるのはお風呂っスよ?」
トバッチーリはギャルルの意見を採用して具体的な手筈を整えた。
「なるほど…なら市場で湯桶を買って来て、モーモさんにも頼んで湯を張れる設備を作ろう!」
ダーメオとトバッチーリは湯槽を買って帰る事を決め、モーモに声をかけて市場より買って帰ってから風呂に湯を流す方法を相談しに行った。
「オウ!リンコの為なら何でもするぜ!」
モーモはリンコの為ならばと快く承諾し、レンガの釜を作り薪で風呂を沸かせる様に準備する話がまとまった。
そんな事とは梅雨知らずリンコはふと異世界召喚されてすぐの頃に鳥串をくれた狼の獣人を思い出していた。
そういえばある程度お金もできた事だし、そろそろ鳥串をくれた狼さんにお礼しに行かないと。
よし!気を取り直してトバッチーリさんにお願いしに行こ!




