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47勤目

「ああ、お前みたいのに打ってつけの仕事がある…付いて来るか?」

ナナピカールは口角を上げて話した。


「ほ、本当か!では頼む!」

クッサイは壁から背を離し立ち上がった。


その後ナナピカールはクッサイを連れて街を練り歩いた。


ナナピカールは急に屋台の並ぶ一角で足を止めた。

「まずは王国の景観を汚すあそこに並ぶ薄汚い屋台を全部壊せ!」


その声を聞いた狼の獣人…以前リンコに鳥串をタダで渡した獣人がナナピカールの足元にすがった。

「ま、待って下さい!ナナピカール様!これを壊されたら私どもは食べていけないのです!」


従者の1人は狼の獣人を蹴り飛ばし罵った。

「汚らしい獣人風情が!ナナピカール様に近寄るな!」

ガッ!


「カハッ…」

狼の獣人は腹を抑えて倒れた。


クッサイは暫く王国の近くから離れていた為知らなかったが、ナナピカールは人間ファーストの差別主義者で傍若無人を獣人達に尽くしていたが王子である為、皆見て見ぬふりをしていたのだった。


ナナピカールはクッサイに向けて命令を下した。

「オイ!デカいの…」


クッサイは倒れる狼の獣人に目を向けながらも黙ったまま屋台の前に歩み寄った。


「聞こえないのか!?早くやれ!」

立ち止まったままのクッサイの背へとナナピカールが催促した。


クッサイは大きく振りかぶってから身体を翻して屋台では無くナナピカールの従者を殴り飛ばした。


「な!貴様!このナナピカール様に逆らったらどうなるのか、わかっ…」

ナナピカールは腰に差した剣に手を掛けながらクッサイへと近寄った。


クッサイはナナピカールの胸ぐらを掴むと片手で持ち上げナナピカールの目を見て問いかけた。

「オイ…逆らったらどうなるんだ?教えてくれよ?」


ナナピカールは恐怖から失禁してしまった。


その姿を見てクッサイは手を離した。

ドサッ…


「こ、こんな事を…ゆ、許されない…」

ナナピカールはへたり込んだままクッサイを指差し声を震わせた。

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