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36勤目

ダーメオは慌ててナマケモノと自身の名を口にした。

「あ、急にすまない俺は商人のダーメオ、でこっちの毛まみれは『トバッチーリ』だ」


ナマケモノ…トバッチーリは会釈し、ダーメオは先程までの酒にしか興味を向けなかった顔つきと違い凛々しい顔をしていた。

「グランニッカ王国のカボチャは成熟に3年の月日を要する、だから価値もそれに伴う…大きな物なら一個で銀貨30枚は下らない!」


食い扶持を気にしていたモーモはカボチャの価値を聞き目を見開いた。

「銀貨30枚!?それだけで10日は食えるじゃねーか!?」


「おいアンタ!そのカボチャ俺達に預ける気は無いか?一晩で金持ちにしてやるぜ!?」

ダーメオはイキイキとした目でリンコに商談を持ちかけた。


別にお金持ちになりたい訳じゃ無いけど…

あ、でも獣人ホームの完成にはお金もかかるか!

「うん、お願いしようかな!」


ダーメオは荷馬車の荷台を指差しそこへ乗るように元盗賊の5人とリンコとウィルへ促した。

「そうと決まればさっさと乗んな!」


リンコ達一向は荷馬車に乗り込み老齢の獣人達とカボチャが待つボロ屋へ向け進行した。


一方、その頃、中世のヨーロッパを彷彿とさせる白塗りの城の中、壁に沿う様にズラッと鎧に身を包む兵達が並んでいた。


その奥の玉座へと腰掛ける樽のような腹をした男、グランニッカ王国の国王クズメターボ。


その前に跪く、ヘアピンを着けた大きな尾を鎧から見せるスカンクの様な獣人の姿があった。


スカンクの様な獣人は艶のある黒い毛並みに白髪の頭髪をしており、胸や尻の膨らみから女性である様だった。


国王クズメターボはスカンクの獣人へと嬉しそうに話しかけた。

「獣人兵団長ギャルルよ!ここへ呼んだのは他でも無い…お主の実力を持ってあの悪魔…クソブスオンナを亡き者にしてもらう為じゃ!」


ギャルルと呼ばれた獣人は即答した。

「嫌っス」


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