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29勤目
水辺へと着くと2人の会話が丸聞こえだった。
ナマケモノの獣人は川の水を汲みながら人間に怒鳴っていた。
「ダーメオ!何でお金じゃ無くて全部酒と交換したんだよ!?」
ダーメオと呼ばれた男は瓶ビールを口にしながら怠そうに答えた。
「しょうがないだろ?このエールが美味かったんだから、めんどくせぇな」
獣人は怠そうな人間に続けた。
「正気じゃ無い…商人ギルドに払う会費はどうするつもりなの!?」
ダーメオはナマケモノを視界に入れない様に話した。
「んなの、また稼げばいいだろ?…ったくナマケモノの獣人のくせにお前真面目すぎんだよ、めんどくせぇ…」
ナマケモノは腕を組みダーメオの前に立った。
「あ、また面倒臭いって言った!パートナー組んで仕事しようって言ったのそっちなのに!」
ダーメオは手でナマケモノを払った。
「うるせーよこの毛玉が」
揉める2人のそばへ斧や弓を携えた6人の大きな獣人達が近寄った。
サイの獣人が1人と、牛の獣人が1人、残る3人は犬の獣人だった。




