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23勤目

兎耳の少年は白髪の髪に赤い目に雪の様な白い肌をしていた。


生意気な口調で喋る少年だったが獣人の老婆に叱られると瞬く間に態度が小さくなった。

「ウィル!悪さばかりして!ここに来て誠心誠意謝りなさい!」


ウィルと呼ばれた少年は上目遣いでリンコの目を見ると、兎の耳と眉を八の字に垂らして謝罪した。

「…ごめんなさい」


リンコはウィルの誠心誠意の謝罪で全てを許した。

え?…か、か、可愛い〜!


ウィルの反省している姿に兎耳の老婆は我が子を見る様な目で見つめ話した。

「ウィルお前は本当にバカじゃな…盗品を口にして喜ぶ年寄りが居ろうか?」


兎耳の老婆は続けた。

「それに私ら草食系の獣人は歳を取ると、とてもじゃ無いが肉など消化できん…どうせなら野菜を盗ってこんか!」


婆ちゃん…自分で言った事を秒で否定してるよ…


リンコは呆れながらも話を要約した。

「ねぇ?おばぁちゃん、それって穀物なら食べられるって事だよね?」


兎耳の老婆とその他の獣人達も目線を落とした。

「お嬢さん…ただ私等はそんな高級な物を口にする金は無いんだよ…」


リンコは笑顔で指を立てた。

「じゃあ作ろ?幸い元気な子も1人居るみたいだし!」


しかし、獣人達の表情は浮かばなかった。

「気持ちはすごく嬉しいけど…この雨も降らない荒れた地じゃ生えるのは雑草でやっとだよ…」


ドンッ…


リンコはくたびれたテーブルの上にエプロンから先程収穫したカボチャを降ろした。

「このカボチャ、ここの土で作ったの!私女神様の加護で『農耕』っていうの持ってるんだ!」


「加護を!?何と高貴な!」

兎耳の老婆の言葉はリンコに向いていたが、口元のヨダレから明らかに意識はカボチャにあった。

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