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20勤目

リンコの目に走り去る兎耳をした少年の後姿が映った。


んの!クソガキィ!


リンコは真っ直ぐに兎耳の少年を追いかけた。


…が


兎耳の少年の足はえらい速く、一向に追いつけなかった。


息を切らすリンコは膝に手を着きながらも離れゆく獣人であろう兎耳の少年から目を離さなかった。


「ゼッ…ハァ…ハァハァ…クッソ…せめて足止めするスキルでも有れば…」


『女神の加護『ドチャクーソドロ』を使用しますか?』


足止めとかも有るんだ!!

「使う…ドチャクーソドロ!」


『泥沼発動、半径100メートルを泥沼化します』

って人に変な呪文唱えさせといて、ナレートでは泥沼って言うんかい!


しかし、リンコから100メートル以上離れていた兎耳の少年に影響は無かった。


更にはリンコは自身の作り出した泥沼に足をとられ転倒した。


ベチャッ…

リンコは泥まみれで身体を起こす。

「オイ…何で私を中心に泥沼になってんだよ!?逆効果じゃん!もう!!どんな時に使うんだよ!?」


『わかりません』


わざと……やってんな…。


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