表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/78

13勤目

城の外へ出たリンコは中世のヨーロッパの様な街並みに獣人や初めて目にする荷馬車を引く※輓獣バンジュウ、露店で売られる見た事もない物を目にしたリンコはテンションが上がった。


※輓獣…荷物を引く馬や牛等の獣


朝食を口にしてから何にも口にしていなかったリンコは露店に並ぶ焼き鳥の様な物の匂いにつられてそこに足を運んだ。


露店の作りはくたびれた木で作られたお粗末な物だった。


そこへ先に並んでいた猪の獣人の親子が居た為、リンコはその後に並んだ。


焼き鳥屋の様な露店の主人は狼の獣人で怖い顔とは裏腹に明るく親切な接客だった。

「毎度!鳥串20本で銀貨2枚になります!」


猪の獣人の子供は嬉しそうに紙袋を手にし、親の方は金銭を支払っていた。

「可愛い坊やに2本サービス入れときましたんで!またごひいきに!」


獣人の親子は満足げに去った。

「お!また来るよ!」


狼の獣人はリンコを目にして同様に商いを続けた。

「毎度!お姉さん変わった服だね!で何に致しましょう!?」

リンコはよだれを垂らしそうになるのを堪えて口を開いた。

「私も前の人と同じ鳥串で!」


「毎度!銀貨2枚です!」

そこで巾着袋の中を見ると貨幣が入っていると思っていた渡された袋を開くと植物の種と石しかなかった。


袋の中を覗いた狼の獣人が呟いた。

「ソイツは…お金じゃ無くてカボチャの種だなぁ」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ