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10勤目
怒鳴った直後リンコは自分の置かれている状況をすぐに思い返した。
…って怒ってる場合じゃ無い!このままだと殺される!
何処か逃げ道は無いかとリンコは周りを見渡すが、兵達の槍に囲まれ逃げられそうに無かった。
何か…何か無い!?
この場をやり過ごせる方法…そうだスキル!
…って私のスキル下痢の超改善と便秘の超改善しか無いんだった!
ヤバい…マジで殺される!
ん?待って…便秘の超改善って…超腹が緩くなるって事だよね?
それって下痢じゃん!
わかんないけど他にできる事も迷ってる暇も無い!
一か八か!喰らえ!
「くらえ…ゲリラゴン!」
『ゲリラゴン発動、ターゲット指定が無い為、最大影響範囲の半径500メートルに渡り、生きる者全ての腸の蠕動運動が最大値となります』
ブゥウン…
巨大な魔法陣が周囲一帯に拡がってすぐに消えた。
キュルル…ゴロゴロゴロ…
すると雷の様な音が辺りを埋め尽くした。
王は突如なり始めた音に警戒して周りを見渡した。
「な、何の音じゃ?」
「は、腹が…」
「ぅおお…!」
「も、漏れるう!!」
直後、槍を構える兵士達、術者、王までもが腹を押さえてかがみ込んだ。
雷の音の様に聞こえたのは城内に居る者達の胃腸の音であった。




