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2.

少し自分勝手だけど、うまく利用させてもらおう。


そう思って常時発動の気配最小化スキルで身を隠しながら、彼について行った。


ボス部屋はそこそこ広い。ここのボスは初見殺しの「熊」擬態の特級スライムである。

力が熊というだけなら、そこそこの冒険者なら問題なく倒せる。しかし本体のスライムは特殊な麻痺毒を飛ばす。

近接で「熊」の「腕力」、遠方と近接の両方で麻痺毒で動きを封じるという訳である。

MMORPGの初級突破の試練としては強すぎだろ。


でも、強力な魔法や特殊アイテムが使えるパーティなら問題無く進めるのだろう。


ボスの「熊」の場所は薄暗いからはっきりしないが、あの中央の黒い岩付近だろう。

冒険者の彼も警戒しながら、中央付近へゆっくり移動している。


中央付近の黒い影が動いた気がした。熊の低い威嚇の息がここまで聞こえる。


「グウォー・・・、グルルルゥ」


彼は「熊」の一撃を警戒しつつ、さらに距離を詰めている。熊の方が攻撃を始めた。

熊の一撃を3回かわしていた。


僕は弓に矢を番え遠方から狙う。でも殺気消せないので、気配最小化スキルは継続できない。

そして、弓はそれほど上手でないから、3本発射したけど、当たらずじまい。


冒険者の彼には気が付かれ、「熊」の攻撃をかわしつつ、一度、こちらに振り向いた。

その隙に「熊」も気が付いたみたい。

例の麻痺吐息の毒を吐き、彼の盾を叩き落した。


あっまずい。瞬間的に僕はそう思った。彼も、そう思ったのでしょう。懐から何やらアイテムを取り出している。

それを頭上にかざし、何かを口ずさんでいる。するとそれが徐々に光だした。


あっまぶしいと感じて、目を閉じた後、自分の意識が徐々にぼんやりし始めた。


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