第5部分 マッチ
「ちっ、敵も課金してんのかよ」
敵も課金スキルを使用していることがわかり、それが悔しかったのか自然と舌打ちし、銃を構えた....
「いや....俺らがレジェンドってことおは相手もレジェンドだし、課金勢がいるのは当然だろ」
「クソゲーっ!マジで撃ち負けするんだけど!!」
「怒んなよ....」
「情けないぞ〜」
ちょっと集中してやるか....今からは、最低限の会話にしようと思うのだった。
「撃ち負けすると、マジでクソゲー化するんだが....」
「キルデス比1以上なんだからいいじゃないですか」
「それはそうだけどさ....じゃあ、キルデス比が1以下はもっと頑張れよ」
《は〜い....》
ー・ー・ー
「敵のMVPマジでつえぇ」
「動きがキモすぎて砂当たらん」
「どんだけやったらああなるんだよ....」
「もしかして、ネームド?」
「う〜ん....まぁあれだけ強いならあり得なくはないかも」
「スコアストリークたまった!」
「俺もたまった〜」
「じゃあ、とりあえず俺先に出すぞ」
「わかった、敵に撃ち落とされたら出すよ」
「よ〜し、UAVの力も借りて中央の旗を取りに行こう!」
《了解!》
ー・ー・ー
「敵の立ち回り上手いなぁ....久しぶりにやったから俺らが雑魚すぎ」
「それな、ちょっとやらないだけでこんなにも弱くなるんだな」
「特に、リロード」
「あ〜わかる」
「確かに....俺、2個くらい無駄にしたわ」
「焦ると落としやすいよな〜」
「あ〜ちょっと待って!車の陰にいる....」
UAVのおかげでマップには赤い点で敵のいる位置がわかるようになったので車の残骸の影の後ろに潜んでいることが分かったのだ。
「車が邪魔で銃弾があたらん....」
「木は貫通するけど、鉄は貫通しないな....」
「手榴弾投げたけど、トロフィーシステム置いてるみたいで全くダメだ」
「こりゃダメだ、2人殺された....ちょっと一回立て直そうか」
「右の建物の二階にもいるよ....」
2階に、一瞬だが敵が見えた気がした。他の3人は目の前の敵に気を取られている。
警戒しておいて正解だった....見間違いではなく2階には敵がいた....
「痛っ!」
姿を見せたのと同時に撃ち初め、見事殺せた。だが、その際に自分のHPはかなり削られたのでこれ以上ダメージを受けないように伏せた。
「そうだな」
そう言って、近くにあった岩陰にスライディングする。
追記だが、岩陰に身を隠しながらたまに頭を出して、車の影に隠れていた敵と撃ち合って、なんとか殺すことができた。
「あ〜きついな....1ラウンド目は敵が取っちまうな」
「敵を殺してスコアだけ獲得しましょう」
「だな」
「てか、みんな集中してやってるから無言....」
「話しているのは3人だけだな〜」
「俺らも集中してやるか」