第83話 村の守備と『いただきます』『ごちそうさま』
「わぁー。領主さまだ」
村の子供たちが、屋敷の前にいる。
「こんにちは。どうかした?」
「領主様見に来たの」
塩樽を転んで地面にこぼした例の女の子が答えた。
「そっかぁー。ちょっと危ないから、俺の後ろに来てもらってもいい?」
「わかったぁー」
子供たちは、俺の後ろに来る。
5歳の子供だから、ため口だ。
「コンクリーター」
連続でコンクリ―トでできた塀を俺の屋敷の周りに建てていく。
上以外を囲む形で塀ができた。
「わぁー。すごいすごい。領主様」
褒めてくれる子供たち
わぁわぁーはしゃぎまわっている。
「君たち、ご飯は食べた?」
「お昼はまだー」
「じゃぁ、お父さんとお母さんにお昼は領主様のところで食べてくるって言っておいで。おいしいもの食べさせてあげるよ」
「わーい。言ってきまーす」
屋敷のメイドさん5名に、子どもたちの分の追加の料理を告げて、村の唯一の入り口の門へと来た。
「こんにちはー」
40代くらいのおじさんが門番をしていた。
「領主様。こんにちはです」
「どうですか?」
どうですか?って急に言われても困るかな?笑
「はい。見える範囲にモンスターは近寄ってきていません」
「モンスターが現れたら、今までどうしていたんですか?」
「前領主様が、風魔法を扱えましたので、主にオークが出てきたときは前領主様が討伐していました」
それから、おじさんと世間話をした。
気さくな人で、仲良くなれた気がする。
今までで一番強いモンスターはEランクのオークのようだ。
確かに視覚強化を強く発動させてみたが、オーク以上の強いモンスターは半径20km以内にはいないことが分かる、
平和だ。この村は。
ドラーシァさんのいるドラーファの街まで他に村はない。
30km以上の距離がある。
かなり遠い。
車だったら30分くらいの距離かな?
時速60kmだと。
「おっと、忘れていました。コンクリーター」
とりあえず村に大きな門を作成。
おじさん1人が休みなしで、午前から午後を担当。
もう1人のおじさんが午後から午前にかけて門番を担当していることが話をしていて分かった。
「これなら、門番の仕事が楽になりますよね?」
村の外壁としてコンクリートで高さ5mほどした。
いや待てよ、ジャイアントオークやギガントオークが来ると考えると、もっと高くしたほうが良いのか?
でも、強いモンスターの存在を感じられないんだよな。
☆☆☆☆☆
「手を合わせてください。ぱちんっ。いただきます」
「いただきまーす」
異世界物でよく主人公が広げている。
いただきますというあいさつについて説明した。
『いただきます』の『いただく』は、神様にお供えしたものを食べるときや、位の高い者から物を受取るときに、頂(いただき、頭の上)に掲げたことから、『食べる・もらう』の謙譲語として『いただく』が使われるようになったとネットニュースで見た気がする。
食事を始めるときの『いただきますの2つの意味』
1つ目は、食材への感謝。人間の食す魚や動物の肉には当然のことであるが命があったはずだ。果物や野菜にも命があると考え、『○○の命を自身の命にさせていただきます』と食材に感謝すること。
2つ目は、食事を作ってくれた者への感謝。
「ごちそうさま」
その後、ごちそうさまについても説明をした。
現在の世の中、日本は食べ物があふれていると言える。
『いただきます』『ごちそうさま』と言えない子供や大人が増えているように感じる。
ちょっとしたカフェやファミレスで使ったイスを使いっぱなし、ちゃんと、テーブルの中に入れれない子供や大人が多い。
親が子連れで来ており、イスを出しっ放しで帰ることがあるが、そんな教育ではだめだよなというネットニュースも見た。
「領主様、ありがとう」
おこさまのお客さんを食事でもてなした。
子供たちは笑顔で帰っていった。
お読みいただきありがとうございます。




